Antico Caffe Patarte
長崎県長崎市
【連携体】
- 有限会社いいだ農園
事業内容
当店は、長崎市丸山でカフェを経営しています。
代表は東京でブランド構築・パッケージ・広告・体験設計など、視覚と印象をつくるデザイナーですが、帰省中に丸山の物件に出会い、長崎から新しい価値を発信するためにカフェの開業を決意しました。
そのカフェのメニューの1つとして、南島原産の規格外じゃがいもを使ったビーガンケーキ「Patarte」(4種フレーバーセット)の開発を行います。
連携体のいいだ農園では、形やサイズが不揃いな「規格外じゃがいも」が年間を通じて一定量発生していますが、これらは市場での価値が大きく下がるか廃棄されてしまうこともあり、農業収入の安定化と資源の有効活用が課題となっています。
そこで本事業では、この「規格外じゃがいも」を活用した高付加価値商品を開発し、地域資源の有効活用と安定的な需要創出を目指すものです。
さらに、じゃがいもの加工工程の一部を地域の福祉事業所に委託することで、障がい者就労の機会創出および継続的な業務の確保が見込まれます。
本事業において、農業・福祉・飲食連携による地域資源の活用モデルを構築し、将来的には他の地域農産物への展開等、地域全体の付加価値向上を目指します。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
本商品と類似するものとして、市場には動物性原料を使用しないビーガンケーキやプラントベーススイーツが存在するが、それらの多くは小麦粉やナッツ、チョコレート等を主原料としたものであり、発酵技術を組み合わせた「熟成じゃがいも」を基材とした商品はほとんど存在しない。そのため、本商品は既存のビーガンスイーツとは異なる食感・風味・製造背景を有する点で差別化が図られる。
また、じゃがいもは一般的に主食や料理用途として利用されることが多く、小麦粉や米粉を主原料とした菓子類と比較して、じゃがいもを主原料としたスイーツは事例が限定的であり、新規性が高い。
近年、地域食材を活用した高付加価値スイーツや冷凍食品は、観光土産・ギフト・EC市場において需要が拡大している。特に産地や製造背景・ストーリー性を重視する消費者層の増加により、地域性の明確な商品は選択されやすい傾向にある。
また、食品EC市場は約2兆円規模、冷凍食品市場は約1兆円規模とされ、いずれも拡大傾向にある。
これらの市場環境を背景に、『Patarte』は素材志向・健康志向の消費者に対して訴求力を有しているとともに、冷凍商品としての特性を活かし、安定的かつ継続的な販売が期待できる。
本事業で確立する麹発酵およびペースト化技術は、さつまいもやかぼちゃ等の農作物にも応用可能であるため、それぞれの特性を活かした植物性スイーツとしての商品展開が可能である。
長崎県産素材との組み合わせによる季節商品や限定商品の開発を行うことで、継続的な商品展開およびブランド強化が期待できる。
本事業は単発の商品開発にとどまらず、販路・商品・供給体制の各側面において拡張性を有しており、継続的な成長が見込まれる。
本事業で行う「試作→改良→販売→フィードバック→再改良」というサイクルを店舗で実施できる体制が整っており、市場ニーズに応じた商品改善を継続的に行うことが可能である。
また、代表はデザイン分野の知見を有しており、商品開発と同時にパッケージ・販促物・ブランド設計を一体的に行うことが可能であるため、開発から販売まで一貫した商品設計を実現できる。
更に、原料供給・加工・商品開発・販売の各工程において既に連携体制が整っており、実現可能性は高いと考える。
地域活性化への波及効果
本事業は、地域農産物を活用した商品開発であるため、原材料を農業者より継続的に仕入れることで、農業者の安定的な需要創出につながる。
また、加工工程の一部を地域の福祉事業者に委託することで、障害者就労の機会創出および継続的な業務の確保が見込まれる。
さらに、商品は観光土産およびEC販売を通じて域外へ販売されるため、地域外からの収益を確保し、地域内に還流させる構造を有している。
将来的には他の地域農産物への展開を通じて商品ラインナップを拡充し、地域全体の付加価値向上に寄与することが期待される。
代表企業等の連絡先
Antico Caffe Patarte
所在地:長崎市丸山町5-12 1階
電 話:050-8883-8147
採択日:令和8年6月2日