株式会社サンダイ
長崎県大村市
【連携体】
- 大場 和義
事業内容
当社は大村市にて水産養殖業、畜産業などの一次産業界に関わる事業を行ってきた。近年の市場変化に伴い、新規事業として食品部門を立上げ、主に食品メーカー、健康食品メーカー向けの食品加工用原料の卸売業を行っている。
平成25年から長崎県産の青みかん(摘果ミカン)と緑茶葉を混合発酵させた『ミカン混合発酵茶』の研究に取り組んでいる。青みかんに豊富に含まれる「ヘスペリジン」という有効成分が緑茶葉と混合発酵する事でヒトの体内への吸収率が飛躍的に高まるメカニズムが解明された為、機能性表示食品としての市場性が期待できる事から長崎県及び長崎県立大学・長崎大学・九州大学が連携し共同研究を行ってきた。
本事業では、長崎県及び3大学で共同開発された素材「みかん混合発酵茶」を活用し、連携体である大場和義氏を中心とした茶生産農家、みかん生産農家及び原料製造元である(株)長崎ワンダーリーフとの連携の下で県産素材を活かした長崎県を代表する機能性表示食品として商品化並び市場開発する事を目的とする。ティーバッグタイプの健康茶及び商品化用途の幅が大きく広がるエキス原料として原料開発し、サプリメント形態の商品化を行っていく。
商品化した後は自社運営の通販サイトで販売を行う他、県内の主要観光地、機能性表示食品の需要のある薬局、クリニック等への卸販売を行う。
また、県外への販路拡大の為、展示会・商談会へも積極的に出展し市場調査、広報PRを兼ねて全国的な販路開拓に取り組んでいく。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
本素材は産学官の共同研究により開発された特許製法を用いており、緑茶葉と青みかんを混合発酵させた同様の商品は国内に存在しない。地域の農産物を使用した商品は数多くあるが、確かな科学的エビデンスを得ている原料や商品は数少なく、新規性のある商品開発が可能である。
また、機能性表示食品として県内事業者が県産の素材を100%使用した機能性表示食品の届出事例(令和2年4月1日届出申請済)は県内で初めてである。
健康食品の市場は拡大しており2018年度の市場規模はメーカー出荷金額ベースで、8,614億3,000万円(前年度比1.9%増)、2019年度は8,675億円(同0.7%増)と年々伸長している。
特に2015年に制度化された機能性表示食品制度を活用した市場は拡大を続けている。
市場は2016年に1,000億円を突破した。健康志向のある商品及び機能性表示食品の商品化による市場性は高いと考えている。
商品化を遂げたら自社通販、県内の店舗への卸売を中心に販路開拓に着手し展示・商談会への出展や県外の既存及び新規顧客に対しても提案機会を重ねながら全国へ販路を拡大していく計画である。
また、計画している小売用商品の商品化により本素材自体の認知度も高まり、他社ブランドとコラボした商品化の機会も創出していく事で原料販売やOEM受託などによるB to B展開にも力を入れて売上拡大を図っていく。
商品や素材(原料)自体が広域販売される事で、安定した経営基盤を構築する事が出来、将来的には健康食品分野のみならず、一般食品、飲料など幅広い商品に展開していく事で更なる市場拡大が見込める。
当社は平成26年より健康食品の原料販売に携わっており、国内でも有数のOEM製造工場や原料加工企業と提携しており高規格の商品化を行う事が可能である。
また、H28年より販売してきた「ビワ葉混合発酵茶」は自社商品及び原料販売が一定の売上を上げており、国の政策にある「健康長寿社会の実現」に寄与する事が期待できる。
この為にも4種の機能性を合わせ持つ素材を活用した「みかん混合発酵茶」の商品化をする事でより強固な市場形成への取組みが可能と考えている。
連携体である大場和義氏は長年に渡り茶生産農家として茶生産に携わっており品質の高い茶生産が可能であり、一方で大場氏は(株)長崎ワンダーリーフの代表者としてビワ葉混合発酵茶、ミカン混合発酵茶の製造を行っている為、安定した品質の原料製造を行う事が出来、他の茶・青みかん生産農家とのネットワークを構築しており、原料の安定供給が可能であると考えている。
地域活性化への波及効果
これまで未利用資源であった摘果みかんと市場価格が低迷している緑茶の二、三番茶を使用して製造する「みかん混合発酵茶」の販路が拡大する事で連携体の大場和義氏を含む関係する生産農家の新たな収益向上に貢献できる。
また、長崎県及び3大学が保有する製法特許技術を使用して製造する本素材である為、知的財産権の活用機会の創出にも貢献する事ができる。
機能性を有する本素材を用いた商品を県内は元より全国販売する事で「健康長寿社会の実現」に寄与する事へと繋がる。
代表企業等の連絡先
株式会社サンダイ
所在地:大村市須田ノ木町858番地6
電 話:0957-54-5150
FAX:0957-54-5149
HP:http://www.kk-sandai.jp/
採択日:令和2年9月1日