株式会社アグリファーム壱岐
長崎県壱岐市
【連携体】
- 平川雅浩
事業内容
壱岐は長崎県下で2番目に広い水田地帯が開けており、長く水稲の栽培が行われてきている。一部で栽培されている古代米(黒紫米)は、白米に比べてタンパク質やミネラルを多く含むことが明らかになり、健康食品として話題を集めるようになっている。そこで、連携農業者で生産している米(古代米、食用米)を原材料にした加工品(甘酒やうどん等)の商品化に挑戦する。特に古代米は、栽培も歴史的に古く古代ロマンを彷彿させるものである。食用米と古代米を原料とすることで、白色と薄紫色の2色の甘酒の商品化を行う。また、うどんについても様々な色合いや形状を求めるなど商品化に向けての挑戦を行う。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
地域の農産物(米)を原料にした甘酒を製造販売することにより、地域農業の活性化を図るとともに、ふるさと納税者へのお礼商品の対象となるようにすることでふるさとの再認識にも貢献できる。
壱岐の農産物に対する評価は高いことから、壱岐で製造する甘酒等の新商品についても関心を得ることは期待できる。島外での農産物の販売ルートを確保しており、甘酒等の新商品についても量販店の評価や意向に対応しながら、消費者目線をもとに常に商品性を高めていく努力を行う。
派生的な展開として、どぶろくの製造を検討しており、その前提条件となる、どぶろく特区申請がなされるよう、壱岐市に対し構造改革特区計画(案)の提出を既に行っている。
原材料は米であり年間を通して貯蔵性が高いことから、環境が整い次第着手することができる。また、製品の製造も季節に関係なく一定量の生産が可能である。
地域活性化への波及効果
平成26年に設立し農産物の生産を行ってきたが、農産加工への取り組みに挑戦することで周年雇用の場の確保につなげていくことを目標としている。本事業を活用し、商品化を目指すことで申請者の新たな売上や、古代米生産農家の収入増に寄与できる。甘酒に関して製造方法はほぼ確立できているため、味など最終的な研究及び成分分析等を行い、商品開発を目指す。壱岐は米の生産が盛んで、貯蔵性も高く、原材料の供給に問題はない。
また、6次産業化も含めて農業の担い手として地域活性化の一翼となることを目指しており、地域への波及効果も期待できる。
代表企業等の連絡先
株式会社アグリファーム壱岐
所在地:壱岐市石田町湯岳射手吉触 464番地1
電 話:0920-44-5093
採択日:平成28年7月15日