株式会社スワン
長崎県長崎市
【連携体】
- ごとう農業協同組合
事業内容
当社ではクリーニング部門にて店頭受付しているメニュの一部に、五島列島産の水洗い用洗剤(商品名:ツバキスト)を使用している。その液体洗剤は、水洗い用の業務用・家庭用の椿油を配合した洗剤であり非常に好評を博している。
水洗い用の業務用・家庭用の椿油を配合した洗剤が好評であることから、国内外のクリーニング店から、「ドライクリーニング用の椿油洗剤が無いのか」といった問合せもあり、洗濯のプロであるクリーニング業者として、ウールやシルクの油汚れを洗濯可能なドライクリーニング用の椿油洗剤の開発を新規事業として取り組む。
クリーニング店への直販や、通信販売及び海外輸出により販路開拓を行う。また、各種メディア等にプレスリリースを行い、製品のPRを行っていく。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
椿油を使用する業務用ドライクリーニング洗剤は過去に例がなく、先駆的な取り組みであり、非常に注目を集めている。
当社の新たな事業として全国及び世界に販売し収益の柱に育てる。
国内及び、中国・韓国などの諸外国のクリーニング店をターゲットとしており、クリーニング需要が高まっているアジア地域は、一定の客層と市場規模がある。
市場リサーチとして、中国への視察を行った。地元クリーニング企業に聞いたところ、「ワイシャツを着る文化が無く、ほとんどがジャンバーやコートといった重衣料である。」とのお話である。これらを洗濯する方法はドライクリーニングであり、クリーニング店では差別化が難しく、本開発品にて差別化が図れるといった意見も寄せられた。
商品化後は自社ECサイトおよびクリーニング業の卸問屋経由での販売からはじめる予定であるが、展示会・商談会への出展を重ねることで、全国及び海外へと徐々に販路を拡大していく。五島産椿油のブランディング化を推進し、長崎県産品として全国に販売を行い、最終ステップとして海外へ販売を拡大していく。
基礎部分としては先の家庭向け製品の研究開発を行った実績から、本開発品を研究開発するのは助成期間内に製品化の実現は十分可能である。
原材料の椿油は全量をJAごとうから供給を受け、販売量が増えた場合も供給が可能である。原料である椿の種が不作や豊作の年があるが、搾油から2年程度は保存可能であり、豊作の年に余分に供給を受け椿油を保管する。
地域活性化への波及効果
五島ブランドが世の中に浸透していくと、五島列島の教会群を巡り、キリスト教文化に触れる観光などの旅客が期待できるものと考え、地域経済の活性化が期待できる。海外からの観光客の来島も期待していきたい。
長崎県全体で椿油の生産を行うことで、椿油を使用した製品も生産が可能になり、県民総生産を押し上げ、観光資源とすることでサービス産業の生産性向上にも役に立つと考える。
代表企業等の連絡先
株式会社スワン
所在地:長崎市古賀町867-13
電 話:095-839-2000
FAX:095-839-3400
HP:https://www.swandry.jp/
採択日:令和元年7月1日