農産物

捨てていた葱がお菓子になる!? 栗原ねぎを使った”ねぎ味お菓子”の開発

株式会社栗原ねぎ

長崎県雲仙市

【連携体】

  • 合同会社YOKARAI

事業内容

当社は、独自の栽培技術を確立し、徹底的な品質管理のもと、雲仙市認定ブランド『栗原ねぎ』を生産しています。
昨年度は本事業を使って、廃棄されるネギ青葉部分を100%活用した『栗原ねぎラー油』を完成させました。それにより、生鮮販売ルートだけでは関係をもてなかった事業者ともビジネスに繋がり、会社全体の長期的な売上向上・ブランディング向上に繋がったものと考えています。
今年度は更なる新商品として、ネギ出荷時に発生する廃棄青葉部分を活用した「ねぎ味お菓子」の開発を行います。香り高い当社のねぎの風味を活かしつつ、和風で相性の良い味噌味にすることで、食べたら止まらない美味しいお菓子(煎餅またはあられ)の完成を目指します。
商品完成後は、生鮮ねぎや『栗原ねぎラー油』とのセット商品としてもアプローチを進め、既存の販路を活かしつつ、展示会への出展やお土産店・空港などに対しても積極的な提案活動を行い、更なる認知拡大・売上拡大につなげていきます。

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

九州各地にはご当地食材を使った〇〇煎餅や△△チップスなどが多数存在し、お土産店の定番商品となっているが、その多くは商社や加工メーカーが開発しており、農家が原料生産から商品化まで一貫して手がけるケースはまだ珍しい。
農家が直接つくるからこそ、「素材の新鮮さへのこだわり」や「顔の見える安心感」を前面に打ち出すことができ、一般的なご当地菓子とは一線を画す商品として差別化が図れるものと考える。

2024年の米菓市場は、前年比4%増の約2,485億円とされ、大手各社は増収増益で「おおむね好調」と評価されている。
米菓はチョコなど他菓子に比べて値ごろ感があり、「ほかのお菓子から米菓への代替需要」が拡大していると分析されている。
このことから、煎餅やあられといった米菓商品は手堅く残るジャンルとして、今後もニーズがあると推測できる。

当社の加工品事業は単なる商品開発にとどまらず、持続的成長戦略の第一歩として位置づけ、以下の3段階で構成している。
【フェーズ1】
既存販路と新規販路の両面で「雲仙栗原ねぎラー油」を展開し、メディア露出を通じてブランド認知を拡大。
【フェーズ2】
商品ラインナップ(ねぎお菓子)を拡充し、ECサイト試行による全国展開と顧客データベースを構築する。
【フェーズ3】
空き家を活用した実店舗および加工場「栗原ねぎ工房」を開設し、来訪型農業体験と商品直売の組み合わせによる観光資源化を図る。

レシピ開発・試作については、煎餅のOEM実績が豊富で、農作物を活用した商品開発にも精通している業者との連携を予定しており、スムーズな共同開発が期待できる。
また、最大の課題ともいえるねぎの1次加工(カット・乾燥)については、長崎県工業技術センターとの連携により、対応の目途が立っている。
各工程において連携先の確保と課題解決の見通しが立っており、本商品開発の実現可能性は高いと考える。

地域活性化への波及効果

本商品はお土産向けの商品ジャンルであるため、長崎を訪れた県外の方々にも自然に届く可能性を秘めている。
長崎・雲仙をアピールするデザインに仕上げることで、手に取ったお客様が地域への関心を深めるきっかけとなり、本商品が人と地域を繋ぐ小さな架け橋となることで、長期的な関係人口の創出にも貢献できると考えている。
また、「廃棄野菜をどう活かすか」という課題を抱えた農業者にとって、本商品開発がひとつのモデルケースとなり、「自分たちも試してみよう」と踏み出すきっかけになれば、地域農業全体の底上げにもつながると考えている。
この商品開発を通じて、長崎・雲仙から全国に誇れる農産加工品を生み出し、地域の活性化に貢献したい。

代表企業等の連絡先

株式会社栗原ねぎ
所在地:雲仙市国見町多比良戊1448-39
電 話:0957-78-5350
HP:https://www.kuriharanegi.com/

採択日:令和8年6月2日