わかめ屋本舗daiana
長崎県長崎市
【連携体】
- 古川 重次郎
事業内容
当社は三陸わかめに関連した商品を販売している。
対面販売を実施する中でお客様の声から、商品アイテム不足及び常時販売する取引店舗開拓と新商品開発の必要性を感じていた。
今回、平戸市の離島「度島」を訪問した際に、天然あおさ(畳あおさ)の存在を知ったことにより、昔ながらの手摘み採取、天日干しによる海苔状形態の栄養成分豊富で香りの豊かな天然あおさ(畳あおさ)の素晴らしさと、地域外への認知不足があることを知り、豊かな栄養素を活かす「あおさそうめん」の商品販売を検討する事とした。
流通戦略での方向性確立により、既存催事販売店を中心とした、販路を確立した後、販売量の実績により生産計画を協力会社と検討して、無理のない販売戦略を構築し、生産計画の検討により、卸商社を通さずに、既存の取引食品スーパーを中心とした販路を開拓していく。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
現在、ネット調査によると「あおさそうめん」の商品名で販売されている商品は検索にヒットせず、「わかめそうめん」は数社販売されているが、食感等の告知だけである。
商品開発は「あおさ」の栄養価に注目し、栄養成分含有観点から開発された「あおさそうめん」は無く、全く新しいコンセプトによる新商品になる。
福岡の食品スーパーで、多数のバイヤー及び売り場担当者も同席して試食を行った結果、「わかめそうめん」では、多くの高評価を頂いた。
食品需給研究センターのデータによると手延べそうめんは(2018年1~12月)の生産量は4万8322t。前年比0.3%増と伸長、17年に4年ぶりに4.6%増と増加に転じてから2年にわたり復調傾向が続いている。
自社のアンケート調査においても、そうめんは高い支持を得ていることがわかり、市場は堅調である。
自家用消費は堅調な伸びである一方、今後注目したいのは、ギフト需要である。今後はコンセプトがしっかりした商品が求められることから、自家消費、ギフト需要としては、本事業での開発目的である「栄養成分含有表示食品」の成長性は高いと考えている。
度島産天然あおさの収穫は現在、古川さんご夫妻の収穫分で試作する計画であるが試作品完成後の製品化にあたり、収穫不足分は、度島漁協、度島活性協議会を通じて入手可能である。
「あおさそうめん」製造委託先の長崎そうめん末永の生産余力は充分で事業化に向け生産委託可能である。
そうめんへの練りこみは、社会福祉法人共生会セルプ大村で粉末化する事により実現可能である。新商品である天然あおさ(畳あおさ)の粉末化はわかめをテストし技術的課題はクリアし加工余力も充分あるので本補助事業で食感、食味について研究するとともに、販売促進に向けてパッケージ、デザイン、通信販売事業構築を行う。
地域活性化への波及効果
「天然あおさ(畳あおさ)」原産地は、平戸市の離島度島であり、地元ではNPO度島地区まちづくり運営協議会が立ち上がり地域の活性化を図っており、特産品の掘り起こし、ブラッシュアップなどが行われている。
そうめんの産地南島原は、そうめん組合への共同出荷、共同販売から、メーカー独自のこだわりそうめんへの移行意欲が高く、本事業での新商品開発で更にそうめんの付加価値へ構造発展が見込まれ地域活性化への波及効果は高いと考えられる。
代表企業等の連絡先
わかめ屋本舗daiana
所在地:長崎市かき道3-21-21
電 話:095-837-0458
FAX:095-837-0458
HP:https://www.facebook.com/wakame.daiana/
採択日:令和2年7月7日