反田海運株式会社
長崎県長崎市
【連携体】
- 山口農園
事業内容
当社は老舗の観光ホテルを運営しているが、地元調味料製造会社からの依頼でゆうこうポン酢「祈りノ雫」のレシピ制作に携わり大きな評価を得た。
コロナ禍に於ける社会状況による宿泊客激減の中、自社の強みであるプロのシェフが作る料理のレシピで調味料を販売する事で低迷する売上一助と長崎の「ホテルニュータンダ」の味を全国に広げる為に商品開発を模索していた。
連携体である山口氏は既存の果実(ポンカンやビワ)を中心とした出荷は天候にも左右され、安定的な収入を得る事が難しい事から、高収益作物の出荷を考えていた。安定的な反収の為、近年高価格で取引されるバジル等の香草に着目・研究し結果、自社農園での耕作が可能となり、本事業での連携、新商品開発に至った。
本事業では、長崎市三和町産の甘みのある爽やかな香りとほのかな苦みのバジルを使用し、当ホテル総料理長のプロの技術・レシピを活かしたバジルソース・バジルドレッシングを開発、販路拡大を行う。
バジルソースは、現在人気の食材であることから、弊社の総料理長のレシピによる開発で従来の顧客及び一般消費者へ向けた家庭用食材と飲食店や食品メーカーなどに向けた業務用食材開発を行う。さらに、より高級な素材でバジルたっぷりなプレミアムなフレッシュバジルソースの開発も行い、宿泊、レストラン事業から食品製造販売業へ進化を目指す。
現在も定番ギフト食品として冷凍ビーフシチューを販売しており、商品完成後は、自社顧客への販売促進や自社ホテルで試食会開催を行い、一定の固定客を有する事から販促をスタートさせる。また、宿泊客、レストラン利用客へお土産需要に対する販売促進活動を行う。
加えて、開発時から食品商社(株式会社サンフリード等)と連携し、BtoB市場への参入を図る。
■事業化予定:令和4年6月
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
現在、WEB検索での長崎産バジルソース販売は少なく、且つバジルソース・バジルドレッシングは多様性がある中で、弊社シェフのレシピを添える事により、料理の幅が拡がることから新たな顧客の創造に繋がると考える。
開発した商品は美味しさだけではなく、原材料を吟味し、バジルの持つ栄養素を壊すことなく健康を前面に出した商品を創り出す。
バジルソースのニーズはパスタやピザはもちろん、野菜、肉料理や魚料理など様々な料理に大活躍のソースとして、若い世代から年配層の方々まで幅広い人気を有している。
基本ターゲットは自社顧客を始めとして、一般消費者、商社を通じた業務店(イタリアンレストラン・居酒屋等)を販売ターゲットとして想定している。
また、ホテルブランドのギフト食品は、帝国ホテル、ホテルオークラなどを筆頭に商品が出ているが、ホテルブランドとしての信用と味がニーズを生んでおり、その需要は大いにあると見込んでいる。試作品完成後は、市場調査を実施し商品化に反映させる予定である。
本事業で計画している新商品は、長崎産バジルの特徴を生かした食卓を豊かにする調味料として高いリピート率が見込まれる商品である。
コロナ禍における巣ごもり消費により、加工用が好調なスパイス類やエキス調味料(天然調味料)などは、今後も伸びが期待されている。
また、連携先は耕作地を他にも所有する事から、耕作の拡大(水耕含む)も計画している。
新商品については業務用・個人用の開発を予定しているが、用途別の需要予測を商社と検討し完成させる。
今回、新商品開発プロジェクトを立ち上げ、開発後の販売促進においても同プロジェクトで推進していく体制は整えられている。
地域活性化への波及効果
長崎地域ブランド開発による地域活性効果は、長崎産バジル、ホテルニュータンダのブランド向上効果として、地域に波及効果を生み出す。
三和、野母崎地区の新たな地域産品誕生により、三和・野母崎地区のブランド力向上を目指す。
また、バジルの提供先としては、近隣農家、障がい者水耕栽培施設・壱岐農家等でのバジル生産を見込み、県内産バジルの有効活用として地域活性への波及効果も目指している。
代表企業等の連絡先
反田海運株式会社
所在地:長崎市常盤町2番24号
電 話:095-827-6121
FAX:095-826-1704
HP:https://nagasakigoto.co.jp/
採択日:令和3年6月23日