農産物

「(仮)五島ルビーを使ったトマトスープ」の商品開発及び販路開拓

ごと株式会社

長崎県五島市

【連携体】

  • ごとう農業協同組合

商品紹介

事業内容

当社は島内でレトルト加工できる唯一の企業であるが、ごとう農業協同組合(以下、JAごとう)より「新型コロナウイルス感染症の影響によりレストラン・飲食店への出荷が減り、廃棄となってしまう島の農産品である五島ルビーをレトルト加工できないか」という相談を受けた。
そこで、「五島ルビーのおいしさを全国に広める。」ことを目的とし、廃棄してしまう商品や規格外品で生鮮野菜として販売できない商品を原材料に「(仮)五島ルビーを使ったトマトスープ」の商品開発を企画した。
商品開発について、トマトスープの試作は当社商品開発部にて行う。当社は五島で唯一のレトルト加工設備と高い技術を有しており、JAごとうより仕入れた五島ルビーを使ったトマトスープを製造する。
ほかの原材料も島内・県内のものを出来るだけ多く使用することにより、競合他社商品との差別化を出したいと考えている。
また、商品パッケージ・販促物のデザインは、外部デザイン会社にて制作予定である。
商品完成後は、下記の販路を活用し、販路拡大を図る予定である。
(1)当社とJAごとうでの実店舗にて直接販売。
(2)全国催事会場での販売。
(3)当社ECサイト及び大手ECモール等でのネット販売。
(4)現在お取引のある卸業者様・小売店様への卸販売。
(5)全国商談会・展示会での新規卸業者様・小売店業者様への卸販売。
商品概要を記載したパンフレット、レシピ提案リーフレット等を作成し、効果的なPRを図る。

■事業化予定:令和4年1月

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

レトルト加工したトマト商品(ケチャップ、パスタソース、スープなど)の多くは輸入トマトが使用されている中、今回、開発する商品は国産トマト且つ五島産という国内でも流通量が少ない、希少なトマトを使用することで、他の競合商品との差別化が可能である。
五島産のルビートマトは贅沢なトマトだということを商品名で自らアピールし、五島産、長崎県産の原材料を多く使用することで新たな長崎県のお土産品となることも見込んでいる。

国産にこだわった本企画商品は「食の安全」という市場ニーズにあった商品と言える。
本企画商品のコンセプトは、長崎五島のルビートマトを使った、化学調味料・合成着色料・香料不使用で体にやさしいスープ。
20代~40代くらいの子供がいる女性をメインターゲットに、食事はスタイリッシュにすませたい健康志向の女性や原材料や素材にこだわりがある人などにも受け入れられる商品である。
利用シーンとして、あと一品スープを付け加えたい時の夜ごはんや夜に小腹がすいた時の夜食、おやつ感覚での利用を提案。
販路としては、こだわりのスーパー、カフェ、レストランなどでの物販やご当地をコンセプトにした通販なども見込む。
一般的に市販されている酸味の強いトマトスープとは違い、甘みが強いルビートマトの特徴でもある甘さを強調し、差別化を図っていく。

本事業の取組みで、第一弾として五島ルビーを使ったレトルトスープを商品化しますが、同様な課題を抱える他の野菜でもレトルト商品にすることが可能である。
他の野菜を用いたレトルトスープをシリーズ化するなどの販売展開も想定している。

当社は五島で唯一のレトルト加工設備と高い技術を有しており、JAごとうより仕入れた五島ルビーを既存の設備と技術で製造可能である。自社工場にて既存のレトルト商品では、サザエスープを製造しており、設備面では実現可能である。
今回、商品化までの課題は、①商品コンセプトの設定②味の試作③商品デザイン制作④販路開拓と捉えている。なお、今後、ごと芋を使ったスープもリニューアルし発売予定であるため、同じコンセプトのスープシリーズとして販売を拡大したい。

地域活性化への波及効果

廃棄となる野菜の有効活用がを行うことにより、地域生産者の安定した出荷先の一つになると想定される。
遠方の消費者へもレトルト食品であればお届けすることが可能となり、全国に五島産・長崎県産野菜を知ってもらうことが可能である。
また、地元の店舗でも販売することで観光客がお土産品として購入することも考えられ、こ観光客を通じて全国に長崎県産品野菜を知ってもらうきっかけになる。

代表企業等の連絡先

ごと株式会社
所在地:長崎市諏訪町9-5 池脇ビル1F
電 話:0959-75-0111
FAX:0959-75-0022
HP:https://nagasakigoto.co.jp/

採択日:令和3年6月23日