有限会社KIYOKA
長崎県長崎市
【連携体】
- 農業生産法人 五島七岳ファーム有限会社
事業内容
当社は業務用のパンの卸売を売上の柱としているが、近年、小売向けに独自ブランドを立ち上げ、ホテル用のクロワッサンの生地の切れ端を利用した「クロワッサン食パン」を開発。今後、売上高を増加させる上では、消費者ニーズを捉えた商品開発が課題であり、マーガリンの使用や糖分の取りすぎが懸念されているパンのイメージを一新する、「健やか」をテーマにした商品の開発に取り組む。
本事業では五島七岳ファーム産のしょうが、五島産の安納芋、北海道産の甜菜糖、低トランス脂肪酸の本物のバターを使用した体を温める“温活パン”を開発する。ターゲットは冷え性に悩む20代~40代の女性で、冷凍保存が可能な商品とする。生姜ジャムや温活パンに合う野菜スープとのセット商品も展開する。
既存販売チャネルを活用し、自社工場併設店舗の他、楽天市場、全国の百貨店での催事、県内外のパンの販売イベント等での販売を行う。また、新たな販売チャネルを開拓するため、商談会等へ参加し、高級スーパーおよび百貨店等での取り扱いを目指す。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
温活をテーマとしたパンはいまだ発表されておらず、本邦初の商品であると思われる。材料も体を温めるという視点でこだわっており、冷凍で保存できる点も強みとなっている。当社既存のクロワッサン食パンや他社のデニッシュは、マーガリンや白砂糖などを使用しているため、健康志向の消費者のニーズを満たす商品とは言い難い。本件新商品は、「健やか」をテーマにした高付加価値な商品であり、差別化が可能である。
健康産業新聞によると、平成27年の温熱商材の国内出荷金額は市場全体で2,000億円以上と推計し、冬場だけでなく夏場でも売れる商材になりつつある。しょうがを使い手軽に温活ができる食べ物を商品化することで、市場のニーズに受け入れられる。クロワッサン食パンは取材を受けるなど注目を集めているが、温活パンについても、取材の打診や問い合わせがあっており、話題性が高く、市場性を有している。
温活パンが市場に浸透することにより、当社のブランド力が高まり、相乗効果により既存のクロワッサン食パンの売上向上が期待される。今後は「健やか」というテーマとしたパンのシリーズ展開も考えている。連携体にとっては、売上や利益の向上、農産物のブランディングが進むものと期待される。
温活パンは1日400本の生産は可能で、設備の稼働面では生産余力があり、人員体制も整っている。原材料の生姜は、五島七岳ファームとの協議により十分に確保できる。生姜は合同会社くまごろうにペースト加工を委託するが、ペーストは冷凍での保存が可能であるため、通年で原料を確保することができる。
地域活性化への波及効果
五島七岳ファームでは、付加価値のある商品用に出荷することで、売上の向上が図られる。更に五島産しょうがや安納芋などの知名度が上がることにより、五島産の農産物全体のブランド力が向上する。
今後の販路拡大による生産数増加で、当社においても、営業担当社員や、製造担当社員の雇用を増加させ、地域に貢献する。
長崎はわが国のパン伝来の地とされている。新たな価値を付加したパンを長崎から発信することで、長崎を盛り上げたい。
代表企業等の連絡先
有限会社KIYOKA
所在地:長崎市界 2-3-17
電 話:095-839-3325
FAX:095-838-7731
HP:https://www.rakuten.ne.jp/gold/himi-francois/
採択日:平成30年1月25日