株式会社イナダ創研
長崎県雲仙市
【連携体】
- 長谷川 清輝
事業内容
無農薬・自然農法で栽培したオリーブ葉を生産し、その葉を活用した新商品の開発を行う。ここ数年当社では雲仙市の耕作放棄地を有効活用するべく農作物に比べ手がかからないオリーブの栽培を進め、実の搾油や塩漬けを製造・販売を行っているが、オリーブの実は隔年性や天候に大きく影響されやすいなどの課題が多く、またオリーブ生産農家が安定収入を得るためには年数と管理・収穫対策が必要であるためオリーブ生産農家の管理が疎かとなってしまい実の収穫量やオリーブの作付面積が伸び悩み、商品の計画的な製造・販売が困難となっている。そこでイナダ創研では年間を通して収穫できる葉に着目し、その葉を活用した新商品の開発を行い販売していくことでオリブ生産農家の安定収入に繋げ、商品の計画的な製造・販売を行っていく。
またオリーブの葉は海外では医薬品として出回っており、また国内でも薬効効果が報告されている為、今事業で成分分析を行い消費者に安心を与えるような情報提供を行う。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
現在、オリーブ葉を使用した商品はオリーブの実を収穫する為に剪定して出た剪定くずを使用した商品しかない。今事業では商品の為に収穫するという付加価値を付けたオリーブ葉の商品化を目指す。
オリーブの葉には薬効効果があることが報告されており、昨今の健康ブームに合致するものである。また今事業では雲仙産・無農薬のオリーブ葉であることを明示することから食の安全・安心のニーズに強く訴求することができる。
オリーブは今九州内で栽培が進んでおりオリーブ葉の収穫が相当量見込める。その為生産農家がオリーブ葉を収穫するようになれば市場規模は大きくなる。
無農薬オリーブが既に栽培されていることからその葉の収穫は可能である。また商品開発についても問題なく開発可能であり、その販路についても既に興味を持っている企業があることから助成期限内に実現可能である。
地域活性化への波及効果
オリーブの実は1年に1度しか収穫できないが、オリーブは常緑樹の為、葉を年に数回収穫できることからオリーブ生産農家としては収入の増加・安定化が期待できる。また、オリーブの葉の収穫は専門機械を使用する必要のない作業である為、高齢者や身体障害者の雇用も創出でき、雲仙市内の耕作放棄地や遊休農地を活用することによって地域経済への貢献が期待できる。オリーブ栽培地が広がることにより環境対策、鳥獣被害対策、景観対策も期待できる。
代表企業等の連絡先
株式会社イナダ創研
所在地:雲仙市吾妻町田之平名90-4
電 話:0957-38-2227
FAX:0957-38-3800
HP:http://inadasouken.com/
採択日:平成27年12月1日