株式会社大地のいのち
長崎県西海市
【連携体】
- 山添 東
事業内容
全国でも珍しい柑橘であるカラマンダリンは、手で皮がむけ、また甘みが非常に濃厚な(糖度は14~18度にもなる)大変優れた特性を持っている。実がなっている期間が長いため、外観の病班・傷などが一般の温州みかんなどと比べて多くなる傾向があり希少品種でもあることから、生協・スーパー等で販売できない規格外品は捨てるしかない状況であった。そのため、農家の収益性がなかなか伸びず、産地としての栽培拡大が進まない原因となっている。そこで、その味の良さを生かして、規格外品をジュース等に加工し、高付加価値の商品開発及び販路開拓を行い、加工による雇用増大や農家の所得を増やすことで、地域の1次、2次産業を活性化し、波及効果を高めていきたい。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
株式会社大地のいのちは、温州みかんや中晩柑類などを青果として販売していたが、加工などに取り組んだことはなく初めての試みである。またカラマンダリンの美味しさをより引き出すため、ジュース加工においては一般的な圧搾法ではなく、手搾りに近い加工技術を使用することで柑橘類に共通する皮の部分からでるエグミを最小限にしつつ、果肉感が残るような味わいを楽しめる点で、独自性を打ち出したい。
一般にみかんジュースは、海外産の濃縮還元であるものが多く、また砂糖や着色料、保存料などを含んでいるものも多い。今回のカラマンダリンジュースは、国産、無添加ストレートであり、安全志向の消費者にマッチする商品である。また、カラマンダリン自体の希少価値があり、味は申し分なく十分に付加価値を訴えることができると考える。
今回のジュースが実現すれば、その果汁を使ったジャムやジュレ、またソースなどの商品や、他の柑橘類や野菜を使用したミックスジュースや野菜ジュース、さらには、お菓子やポン酢など、さまざまな商品展開が考えられる。
地域活性化への波及効果
カラマンダリンの農家は、規格外品を捨てるしかない状況であるが、今回のジュースが実現すれば所得向上につながる。また、十分な付加価値を得ることができるようになれば、農業後継者の増加も期待できると考える。さらには、地域特産品としての商品アピールをすることで、地域としてのブランドが成立し、様々な経済効果が見込まれる。自然や観光資源、他の柑橘類や野菜などのアピールにつなげていきたい。
代表企業等の連絡先
株式会社大地のいのち
所在地:西海市西彼町下岳郷977
電 話:0959-27-1740
FAX:0959-27-1739
HP:https://daichi-inochi.com/
採択日:第1回 平成26年12月15日
第2回 平成28年7月15日