株式会社 栗原ねぎ
長崎県雲仙市
【連携体】
- 大石 翼
事業内容
当社は長崎県雲仙市で、ねぎの生産・販売を行っている農業事業者である。20年前に就農してから、独自の栽培技術確立・徹底的な品質管理・農福連携など様々なチャレンジを積極的に行い、現在では地域内スーパーや飲食店、東京や大阪などの厳選食材を扱うこだわりスーパーに出荷しており、年間取扱量が前年比120%と着実に伸長している。一方で、現在生鮮商品しか取り扱っていないため、天候不順による収量変動リスクや、需給バランスによる価格変動リスクを抱えている。
また、出荷時にカットするねぎ上部の青葉部分は年間約2トンに達し、産廃処理費用が年間約30万円分と経営を圧迫しているため、本事業では、当社ネギ出荷時に発生する廃棄青葉部分を100%活用した「雲仙栗原ねぎラー油」を開発する。ねぎ特有の香り成分を油に移行させ、厳選した唐辛子とニンニクを絶妙なバランスで配合することで、かけるだけで料理の風味と旨味を格段に引き立てる付加価値の高い調味料を目指す。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
1.廃棄部位の100%活用:これまで産業廃棄物として処理していたねぎ青葉部分を原材料として有効活用する「ゼロウェイスト・サーキュラーエコノミー」モデルを確立。環境負荷低減と経営合理化を同時に実現する先進的取り組みである。
2.クロスマーケット戦略:従来の農産物加工品とは異なり、「調味料」「ギフト」「土産物」という3つの異なる市場を横断するクロスマーケット戦略を採用。それぞれの販路に適した訴求ポイントと販売方法を開発し、多角的な市場浸透を図る。
今回開発する加工品市場は長期的かつ堅調な成長が見込まれる分野である。コロナ禍で打撃を受けたものの、旅行需要や消費の回復により市場全体が戻りつつある。
特に注目すべきは、コロナ禍以降の内食需要の定着と料理への関心の高まりを背景に、家庭用高級調味料の需要が顕著に増加している点である。
2023年には行動制限が緩和された一方で、物価高や健康志向の高まりを受け、内食需要は一定程度定着している。またインスタント・レトルト食品市場は特に好調で、簡便性と時短を重視する消費者の嗜好に合致した調味料への需要が高まっている。
1年目 市場確立期:「雲仙栗原ねぎラー油」を展開、顧客フィードバックを収集し、製品改良を継続的に実施、展示会出展とバイヤー商談を通じて県外販路を開拓、メディア露出を通じてブランド認知を拡大
2-3年目 拡大期:商品ラインナップの拡充と、販路の面的拡大、ブランド認知を拡大
4-5年目 多角化期:実店舗の開設、来訪型農業体験と商品直売による観光資源化、地域他生産者との連携による「雲仙食材ブランド」の確立
本事業の波及効果として、栗原ねぎブランドの認知拡大、閑散期の売上平準化、廃棄物コストの削減による収益性向上、若年層顧客の獲得が見込まれる。特に20-30代の新規顧客層を開拓することで、長期的な顧客基盤の構築が可能となる。
当社はネギの生産販売を常に行っており、今後も規模拡大予定であるため、原料確保は問題ない。
また、既存販路も複数もっており、バイヤーとの繋がりも多いため、開発商品の新規提案も可能である。
連携体の大石翼氏は、全国で農業従事者などと加工商品開発やブランド化を進めてきた経験があり、今回もレシピ開発先やデザイナーとのスムーズなマッチングを実施することが可能。
レシピ開発後は量産対応を見据えている。
地域活性化への波及効果
①【循環型農業モデルの確立】従来は廃棄されていたねぎの青葉部分を有効活用することで、地域における「農業廃棄物ゼロ」のモデルケースを創出する。
②【地域ブランド力の向上】全国展開により、雲仙市および長崎県の農産物ブランドの認知度向上に直結する。特に「食」を切り口とした地域プロモーションは効果が高く、本商品を通じて雲仙市の認知度向上と地域イメージの強化が期待できる。
③【農業の魅力向上と担い手育成】当社の挑戦は、「生産だけでなく加工・販売まで手がける新しい農業経営モデル」として、特に若年層に対する農業の魅力発信につながる。
代表企業等の連絡先
株式会社 栗原ねぎ
所在地:雲仙市国見町多比良戊1448-39
電 話:0957-78-5350
FAX:-
HP:https://www.kuriharanegi.com/
採択日:令和7年5月23日