壱岐でつくる国産バナナを使った新たな壱岐のお土産品の開発、生産及び販売までの企画

株式会社コスモファーム

長崎県壱岐市

【連携体】

大塚製菓堂

事業内容

当社では、今話題の皮まで食べられる農薬不使用の国産バナナを栽培、年間約3万本のバナナの収穫ができ、この国産バナナを使ったバナナジュース店を壱岐市内に構えている。生産から販売までを自社で行うことで収益を確保し、壱岐島内だけでなく外需を取り込むことで、壱岐の新たな特産物として壱岐バナナを日本全国へプロモーションしている。
今回、当社の代表商品であるバナナを使って島を盛り上げるという経営理念のもと、地元で精力的にビジネスに取り組んでいる菓子メーカー大塚製菓堂と連携する。
壱岐をさらに盛り上げるため、当社のバナナを使った新たな壱岐を代表するお土産を共同で開発し、弊社ブランドとして販売することで、より一層の島内活性を目指す。
壱岐島内で農薬不使用で栽培する当社のバナナは皮ごと食べられることが特徴で、バナナの葉は果実やバナナの皮よりも栄養価が高い。この流通の少ない希少なバナナの葉と、当社の栽培するオーガニック小麦を原料として使うことで、安心安全で希少価値の高い、他商品との差別化を図る。
商品完成後は、下記のとおり販路拡大を図る予定である。
（1）壱岐を代表する旅館ビューホテル壱岐より、壱岐を代表する菓子を作ってほしい旨のお話があったという経緯がある。完成後は、ホテル土産店での販売、宿泊部屋備え付けの菓子として使用していただくことになっている。
（2）オーガニックを追求した安心安全の商品を求めるザ・キャピトルホテル東急のニーズに合致し、ホテル宿泊部屋備え付けの菓子としておいてもらうよう現在商談中である。
（3）当社ECサイトでのネット販売。
（4）東京福岡を中心に全国展示会へ参加し、安心安全を求める取引先の開拓を行う。

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

本事業で原材料として使用する当社生産のバナナは、農薬不使用の安心安全なバナナである。他商品との差別化を図り、国産バナナを使用した新たな加工品としていち早く市場に売り出すことで、第一人者としての地位を確保できる。

農薬不使用であるという食の安全を強みに持つ希少性の高い商品であり、国産バナナを用いた副産物を市場に出すことで、更なる注目を集めることが期待される。オーガニック食品の市場は数年前から緩やかな成長を続けており、今後も持続していくと予想される。当社のフレッシュなバナナだけでなく、これから生産する商品に関してもオーガニックを追求しているため、成長産業への参入といえる。当社がターゲットとしているのは主に女性であり、健康志向の高まりや、ナチュラルな生き方を好む人が増えていることから、農薬不使用の安心安全な商品を作り続けることはこれらの流れに合致する。

以前に参加した展示会の成果として既に東京のホテルと商談を進めており、全国的に新たな販売ルートを構築することで、国産バナナを販売する他農園・業者よりもさらに差別化した商品販売を展開できると考えている。

バナナの葉を粉末化する場合、葉を裁断した後、乾燥にかけ、粉砕器で粉末化を行う。今後、更なる安全な商品を目指すために、健康食品の開発を専門に行っている株式会社アメコネにバナナの葉の粉末化を委託し、大塚製菓堂の菓子生産と連携し、壱岐のバナナを特徴付ける特産品を生産したい。

地域活性化への波及効果

当社は長崎の離島である壱岐にあり、この島には人口減少という課題がある。業務が増えることにより雇用が必要になり、壱岐の雇用を増やすことは当社にとっても非常に有意義なことである。さらに、地域を代表するビューホテル壱岐に今回開発をする商品を取扱いいただく話を進めている。
地域の新たな特産物として開発を行い、関わるすべての事業者にとって島外の外貨を獲得できるチャンスになると考える。