農産物

長崎県産あごと島原産生姜を活かした「飲むあごだし」の開発、販路開拓

株式会社ヤマジョウ

長崎県雲仙市

【連携体】

  • 株式会社馬渡農園

商品紹介

事業内容

長崎の代表的な郷土料理である「卓袱料理」の最初に振舞われる「おひれ」と呼ばれる吸い物には、お客様へのおもてなしの心を表すと同時に、酒や料理を楽しむための体を整える意味合いがあると言われている。この「だし」の役割に着目し、需要が高まっている「長崎県産あご」に、飲みやすさを向上させるため「島原産生姜」をミックスした、気軽に飲める飲み物「飲むあごだし」の新商品開発を行う。
当社では、すでに平成28年11月から商品開発会議を行っている。当地、福岡、東京首都圏での試飲アンケート調査も行っており、本事業では、この試作段階である飲むあごだしの商品力向上および、商品販売化を図る。
当社は創業50年を超える老舗企業であり卸売先として多くの卸先を有し、小売としては当社HPでのインターネット販売を行っている。商品完成後は経営資源の一つである「販路先」を生かし、飲むあごだしの販路につなげていくことにする。また、商談会・展示会等の出展ノウハウを生かし積極的に商談会等に出展していく。

事業実施体制

長崎県産あごと島原産生姜を活かした「飲むあごだし」の開発、販路開拓

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

「あご」といえば「だし」というイメージであるが、当社の新商品はティーバッグ方式またはドリップ方式により気軽に飲むことができる「飲むあごだし」として開発する。また、飲みやすくするため近年、認知度が向上している当地農産物である「島原産生姜」を活かしている点からも新規性がある。

「長崎県産あご」は出汁として、九州地区内にとどまらず、東京首都圏においても認知度・普及度は向上していることを、日々の営業活動を通じて実感している。また、「島原産生姜」において美容、保温効果等の各種効能があると言われている。

「飲むあごだし」の実現により、当社初の「水産物+農産物」即席飲み物の商品が新たに加わることになる。また、雲仙市の新たな特産物となり知名度が向上することで、同業者への意識醸成等にも繋がり、雲仙市の水産物加工業者全体の底上げにも繋がる。 農業者にとっては、原材料の供給による売上増加、またノウハウ構築による更なる事業展開も可能となる。

今回の主原料となる「あご」は当社の祖業である「煮干し加工・販売」の縁から、「長崎県漁連指定買受人」の資格を持っており、安定して確保可能である。また、もうひとつの主原料となる「生姜」の供給は連携体構成員である(株)馬渡農園からの供給があるため、問題ない。当社は、各種加工設備を所有しており、長年の水産加工で培われたあご・生姜を粉末状にする加工技術も有している。

地域活性化への波及効果

本補助事業の連携体である農業者への効果として、原材料の供給による生産増加に伴う売上向上を見込むことができる。
飲むあごだしの消費拡大による、原材料提供元である漁業者・農業者への所得拡大や、当地および島原半島の認知度向上による誘客効果による、当地の宿泊関連事業者、小売事業者への売上増加が期待できる。

代表企業等の連絡先

株式会社ヤマジョウ
所在地:雲仙市小浜町富津 5014
電 話:0957-75-0120
FAX:0957-75-0155
HP:http://www.yamajyo.com/

採択日:平成29年11月15日