農産物

規格外果実を活用したフルーツデザートの開発と販路開拓

冨重製菓

長崎県佐世保市

【連携体】

  • アグリファームIDE

事業内容

規格外果実を活用したフルーツデザートの開発と販路開拓吉井町地域では特産品としてキンショーメロン、マスクメロン等が栽培されているが、表面の傷やひび割れなどで、規格外品が相当数出ており、農業収益性の安定化が課題となっている。本事業では規格外品のメロンを活用し、新鮮な素材感を大切にした、香り立つ2色のジェラート及びフルーツゼリーを開発する。ジェラートについては、キンショーメロンは、すっきりした甘さが強調されるシャーベット系、マスクメロンはクリーミーで濃厚な甘さとなめらかさが感じられる製造方法を研究する。
商品完成後は、自社店舗や既存商品の販路を活用して販売するほか、大型小売店への働きかけ、ふるさと納税返礼品への応募や日本橋長崎館への出品、マスコミの活用などで販路開拓を図る。SNSの活用とリーフレットの製作によって、素材の良さや製造のプロセス、ものづくりへの想いなどの情報を発信する。この中でネット販売にも取り組むとともに、県内外への商談会にも出展し取引先の拡大を目指す。

事業実施体制

規格外果実を活用したフルーツデザートの開発と販路開拓

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

キンショーメロンのデザートは、開発事例がほとんどなく、新規性・希少性が高い。マスクメロンを使ったデザートはあるが、多くは北海道産のメロンを使用している。メロンの2色セットのデザートとしては、類似商品は見当たらず、新鮮な材料を活かしたみずみずしい香り立つ商品づくりに取り組む。

チルドデザート、フローズンデザートの市場は拡大しており、今後も伸びが期待される。一方、競合も激しくなっているが、豊かな素材がふんだんにある地域特性を活かし、新鮮なフルーツが香り立つ商品化により差別化を図りたい。

商品化後は自社店舗ほか、既存の販売ルートにも働きかけ販路を拡大したい。セット商品の開発で味の対比を際立たせ、ふるさと納税返礼品への採用の働きかけや「四季畑」の認定申請、展示会の出展などで知名度を高め、販路開拓へつなげていきたい。
連携体は、今回初めて規格外農産物の提供を行うが、生産拡大中の意欲的な農家であり、他の農産物の提供も考えられる。商品化事例を創出していくことにより他の農家との連携も今後期待できる。

当社は、フルーツゼリーを製造し、平成29年からはシャーベットゼリーの製造も行っており、技術的に商品開発は問題ない。ジェラートについては、平戸大楽(株)へ製造委託し商品開発を行う。原料についは、アグリファームIDEからのメロンの供給で生産可能であり、不足する場合は他の農家からの調達も可能である。

地域活性化への波及効果

加工品開発により、通年で特産メロンの加工品の供給が可能となる。これを農業経営の安定化とともに、地域の1次産品の知名度向上につなげていきたい。それにより、農業後継者の育成や新規営農者の呼び込みにつながれば、地域産業の活性化が期待できる。
また、商工会はじめ関係機関の協力を得ることで、地域特産品の開発の関係者を増やし、販路拡大や地域イメージの向上につなげていきたい。地域の農業関係者へも事例紹介し、加工品開発機運が広がるよう努めていきたい。

代表企業等の連絡先

冨重製菓
所在地:佐世保市世知原町中通 127
電 話:0956-76-2119
FAX:0956-76-2119

採択日:平成29年11月15日