株式会社しまばら創生
長崎県島原市
【連携体】
- 菅農園
事業内容
当社および菅農園は青果品の価格変動や低迷、規格外品の廃棄、加工品のラインナップ不足等の課題を抱えている。そこで当社は、生産地を「島原半島産」に限定し、安心・安全な無添加の国産ドライフルーツの開発を行う。本事業では、島原産のいちごを主体とし、みかん、いちじく、キウイ、梨、スイカ、柿、ぶどう、桃、デコポン等島原半島産の果物で試作を行う。また、収穫時期、天候、生産者により果物の味が異なるため、研究を重ね原料の選定と原料に合わせた加工技術を確立させる。
県外・海外への販路開拓のため、海外及び首都圏等で開催される商談会等に参加し、取引成立を目指す。併せてホームページでの販売展開を図り、全国へ販路拡大を行う。本事業では、商品を紹介するホームページ及びリーフレットを製作し、原材料へのこだわりや製造工程といった情報を県内外や海外に向けて発信する。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
県内にドライフルーツを扱う業者はあるが、国外の原料を使用したものや、過度に乾燥させたもの、砂糖等を添加したものが多い。当社が開発しようとする商品は、島原半島産果物に限定し、砂糖などを使用せず、無添加無着色。独自製法で、セミドライでもっちりした食感や、風味、濃厚な味等、従来にない商品を作る。
ドライフルーツとナッツを含めた果物加工品の市場は2010年と2014年比で144.7%と急激に拡大している。今回開発する商品は、原材料と製法にこだわり食の安心・安全と美味しさを追求した商品である為、健康志向が強い方へのプレゼントに喜ばれると考える。国内外のバイヤーからは、乾燥具合や食感について高い評価をいただいているが、見直すべき課題もいただいており、本事業を通じて課題を改善し販路を広げる。
商品化後、ラインナップ拡充のため、島原市に情報提供を求め、当社と市、生産者と双方向で連携・成長・拡大できる商品を目指す。将来的には島原半島より長崎県に視野を広げ、商品ラインナップの拡充を図る。また、フォンダンウォーターやサングリアとして提案し、ボトルと合わせたギフト商品の開発も展開する。シリーズ化商品として、乾燥野菜「ドライベジタブル」へと発展させる。
当社は現在、干し芋や生姜のパウダー等を製造し販売しており、特に干し芋は、その美味しさや食感等で他社との相違性を認められ、島原市の特産品として認定された。連携体の菅農園は現在2種類のいちごの品種をハウスで高設栽培しており、専門的な知識を共有しながら、他社にはないドライフルーツ作りを実現させたいと考えている。いちごの収穫時期は半年程度と長期であり、十分に原料の供給及び加工は可能。
地域活性化への波及効果
ドライフルーツの販売拡大により、菅農園のいちご・長崎県産いちごのブランド力の向上を図る。また、他の生産者とも積極的に連携を進め、規格外の果物も安定的に買い取り、島原産・長崎県産果物・野菜のブランド力の向上を図る。菅農園を中心に、島原半島の各地の仲間の生産者に呼びかけ、「出荷できない生産物の加工化」のグループをつくり、生産量の拡大を図る。
当社の農業部門を拡大し、将来的に増産できるための機械は農業補助制度を利用し整備する。本計画の販路である国内、海外への販売網の他、「新食感ドライフルーツ」の販売店を設ける。
代表企業等の連絡先
株式会社しまばら創生
所在地:島原市大手原町甲 2141-14
電 話:0957-61-1831
FAX:0957-61-1832
HP:http://shimabara-sousei.co.jp/
採択日:平成30年1月25日