宮本電機株式会社
長崎県佐世保市
【連携体】
- 銀嶺丸
事業内容
現在、漁船による夜間の集魚灯漁では、集魚灯の投光照射に必要な電力はエンジン駆動の発電で電力を供給しているが、それに替えて蓄電池からの電源で稼働するシステムを構築して、燃油コストの大幅な削減も可能かつ、集魚力の極めて高いLED集魚灯システムの開発を行う。
【開発する項目】
- 蓄電池によるLED集魚灯への電源供給システムの開発
- 銀嶺丸(連携体)他協力船へ設置して実証試験
- 試験で得られたデータを基にシステムの改良・集魚灯の改良
- 発電のエンジン音が出ない中での集魚効果確認とその調光の関連確認
- 多魚種に対しての集魚効果確認
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
集魚灯電源の蓄電池化は省エネを実現できるため、中・小型船には最適のシステムであり、又充電は特別な設備を使わず家庭用コンセントから行える形で簡単に扱うことが出来る。このシステムは、本LED集魚灯を含め他には存在しない。現在、従来のように吊り下げが出来るLED集魚灯は本集魚灯以外になく(特許取得済み)、本集魚灯はメタルハライド灯に比べ高い集魚能力を発揮する。
水銀を含まない集魚灯の開発が求められており、当社開発のLED集魚灯はその求められている、集魚能力、耐久性、使いやすさ等に於いて操業試験等を通じて、漁業者の方々から高い評価を頂いている。又、水産庁承認「LED集魚灯設備型式認定基準」に適合し、社団法人海洋水産システム協会の認定を取得している。
集魚灯漁では発電の為エンジンを回さなくて済むという大きな利点で、蓄電池システムでの漁が小型船では主流となっていくものと思われる。当初は、本システムに最適の中・小型船に設置してその評価を得て、その後大型船にも拡大していく。
超省エネ高輝度LED集魚灯は開発済みで、必要に応じて今回の事業の仕様に合わせ社内製作する。リチウムイオン電池については、基本は市販品を使い、その組み合わせにより、システム構築するため、短期間での試作、試験が行える。概略のシステム検討の結果、開発は可能。
地域活性化への波及効果
一般的な漁業の経営は以前に比べかなり厳しい状況になっており、急がれるのは収支の改善で最も効果がある燃料費の削減である。中でも、集魚灯に使う燃料費が削減出来れば収支が大きく改善できる。
連携体である漁業者を始め周囲の漁業者でも、このシステムが完成し利用できるようになれば、収益増も含め作業環境が一変し、その効果で、漁業に対する考えが見直されて、将来の漁業への展望が開ける一つの強力な要因となり、又長崎モデルとして当地から発信して全国に広げていけると確信している。
代表企業等の連絡先
宮本電機株式会社
所在地:佐世保市三川内新町8-9
電 話:0956-20-3103
FAX:0956-20-3104
HP:http://www.miyamoto-dennki.co.jp/
採択日:平成29年11月15日