農産物

下肢機能訓練装置(仮称:ファンファン)の商品開発及び販路開拓

株式会社マテックス

長崎県長崎市

【連携体】

  • 内山林業合同会社

商品紹介

事業内容

当社は、保温・保冷・耐火防音工事の設計施工を中心とした総合エンジニアリング会社であるが、時代の変遷により、海外企業とコスト競争が激化している。このような状況下、自社オリジナル商品開発が急務となっており、『下肢機能訓練装置(ファンファン)』をきっかけとして、核事業へと育てていきたい。ファンファンは比較的軽い歩行困難から、要介護1~要支援認定者やその予備軍が、自宅等でも簡単に自ら運動することもできる装置として、特許取得しており、試作機の開発・実証実験・販路開拓を行う。本事業では対馬市の内山林業と連携し、対馬の杉や檜等、県産木材を原材料とすることで、木の温もりを感じる商品を開発する。医療機関等に試作品を貸与し、消費者意見の収集分析を実施する。
販路開拓としては、(株)クリーンマットと卸販売契約を締結する他、商品開発に協力を得ている長崎大学医学部のネットワークを通じ、長崎県内および九州管内の医療機関へと販路開拓していく。また、商品紹介のための展示会出展や、ホームページ等を製作するほか、他の大学等にも連携を図り、全国に市場を広めていきたい。「介護施設」、「介護用品店」への卸販売も視野に入れ、商談会への出展やHP、新聞テレビ等で情報発信する。

事業実施体制

下肢機能訓練装置(仮称:ファンファン)の商品開発及び販路開拓

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

当社は、熱絶縁工事が主体となっており、木材を原材料とする『下肢機能訓練装置』の製作は、全く新しい取り組みになる。家庭向けの高齢者向け運動機能向上訓練機で、市場展開されている既存製品では、体力がある高齢者向けペダルタイプはあるものの、歩行訓練上下運動タイプは皆無となっている。

我が国は超高齢社会に達しており、健康寿命を延ばすためにも、運動学習を身に着けていくことが重要である。作業療法士から「下肢機能訓練機」の相談を持ち掛けられ、製作に踏み切った。

新規構築した産学官のネットワークを活かすと共に、自社に蓄えた専門技術や知識を活用して、高齢者市場向け商品の開拓につなげていく。長崎県立大学辺見一男教授が研究している、『IT搭載ビジュアル型機能訓練システム』について、コラボすることで新たな商品への発展が期待できる。

商品開発における過去の取組を通じて、各組織とのネットワーク構築ができている。原材料は、内山林業から十分な配給量が確保できる。技術力の面では、現在の業務の中で、型枠関連の作業を行っており、今回の新規事業にも関連している。“健康寿命の維持支援につながる商品づくり”を目指しており、医療機器とは異なるため、法的制約はない。

地域活性化への波及効果

原材料となる対馬杉や檜は、連携体である内山林業から仕入れ、対応可能量を超える場合には、対馬市全域の林業関係者と連携体を構築する。「経営の安定、雇用の場確保、地域経済の発展」を目的として、商品企画・設計・管理・販売を当社が担当し、木工部品を「橋本建具店」、金属部品を「(有)常盤鉄工所」が担当する等の作業分担を図り、新事業展開する計画である。このため地元東長崎地区を中心とした企業と連携し、量産、安定化させる。
ファンファンの需要が拡大すれば、当社の収益性向上は元より、雇用の場確保、人材の有効活用、設備生産性向上の他、作業工程を地域の事業所に分担するため、地域経済活性化につながる。

代表企業等の連絡先

株式会社マテックス
所在地:長崎市田中町 608-73
電 話:095-838-6440
FAX:095-838-6503
HP:http://www.kkmatex.co.jp/

採択日:平成30年1月25日