農産物

島の野菜を活用したパウチ野菜とかける野菜の開発

株式会社いきいきファーム

長崎県五島市

【連携体】

  • 吉谷豊次

商品紹介

事業内容

当社は五島市で直売所いきいき五島を運営している。五島産にこだわった野菜等を販売しているが、青果は賞味期限が短く、規格外の野菜も多いため、廃棄となる野菜も多い。本事業では、通常の青果で出荷できない野菜、規格外の野菜を利用して島内産の野菜を活用した、加熱済み真空パック野菜、それを美味しく食べる為のかける野菜の開発を行う。かける野菜とは、野菜をふんだんに使った、かけるだけでメインになるようなソースの事で、火が通ったパウチ野菜にかけるだけで、手軽に食べられ、なおかつ野菜も摂取できるソースをテーマにしている。島外、県外を中心に販売する為保存可能な商品として開発を行うことで、島の野菜の美味しさを伝えることが出来る。
商品開発後は、自社店舗での販売はもちろんであるが、既存販路の五島、長崎、九州物産展での販路拡大、展示会、商談会への出展を重ねる事で、島外から県外、全国へと徐々に販路を拡大していく。さらに、島内の既存の販路であるホテルや飲食店、旅館にも呼びかけを行い、島の野菜を活用した食事メニューの提供に取り組んでいき、当社だけではなく、地域全体の取り組みとしていく。

事業実施体制

島の野菜を活用したパウチ野菜とかける野菜の開発

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

五島列島産の野菜を活用した真空パック野菜、ふんだんに使ったソースの商品は、島内で製造している業者はない。原材料のすべてを国産、中でも五島列島の野菜にこだわった商品は新規性がある。スチームで加熱することにより素材の魅力(甘味)を最大限に引き出すことができ、野菜の効能をパッケージやレシピで展開していくことで、他の類似商品との差別化を図る事ができる。

「パウチ野菜」の市場に関しては、利便性の高さから年々需要が増加しており、カット野菜販売の市場規模は約1,900億円と推計されている。また、パッケージサラダの利用頻度は増加しているとの調査結果があり、ヘビーユーザーも増加傾向にある。サラダに関しては「レシピがマンネリである」という回答が突出しており、「かける野菜」はこうした顧客の利用ニーズともマッチしているため、市場性は十分に期待できる。

将来の展開として、健康やダイエットを志向する女性を狙ったコンセプト商品の開発にも取り組みたいと考えている。さらに、五島産メロン等の「パウチフルーツ」や栄養士の指導を受けた商品、機能性表示ができる商品など、商品アイテムの拡大と高付加価値化にチャレンジしたい。また「パウチ野菜」と「かける野菜」や調味料をキット化した宅配商品など、島外の個人向け販売にも挑戦することで事業の拡大を目指す。

当社は創業以来、多数の生産者と共に野菜を扱い、その種類、調理法、時期、売れ筋を十分に把握しており、野菜加工を依頼するISSA株式会社と協力する事で、技術的に商品開発は可能である。原材料の野菜については、連携先である農業者の他、地域生産者の協力を得ることで、問題なく供給が可能である。

地域活性化への波及効果

売れ残ってしまう野菜や規格外の野菜を有効活用することで、連携先の農業者や地域の農家の収益増加につながる。また、五島列島産を原材料とした商品の販路拡大により、今メディアで多数取り上げられている五島列島の知名度向上や島の農産物のブランド力の向上につながる。今回開発する商品の需要が拡大すれば、自社生産も予定しており、地域の雇用拡大も可能である。地域の飲食店や宿泊施設など、地域全体で島の野菜活用に取り組んでいくことで、地産地消の推進や地域の活性化につなげていく。

代表企業等の連絡先

株式会社いきいきファーム
所在地:五島市吉久木町 420-1
電 話:0959-74-1900
FAX:0959-74-1900
HP:https://ikiiki-goto.jp/

採択日:平成29年11月15日