農産物

焼酎粕堆肥化技術の低コスト化 焼酎販路開拓にかかる離島地域活性化 及び雇用創出

焼酎粕堆肥化技術の低コスト化 焼酎販路開拓にかかる離島地域活性化 及び雇用創出

五島灘酒造株式会社

長崎県南松浦郡新上五島町

【連携体】

  • 焼酎原料用いもづくり研究会
  • 長崎県環境保健研究センター

商品紹介

事業内容

焼酎粕堆肥化技術の低コスト化 焼酎販路開拓にかかる離島地域活性化及び雇用創出焼酎を生産する過程で排出される焼酎粕は、海洋投棄処分が禁止となった産業廃棄物であるが、この焼酎粕を堆肥化する技術を確立し、大幅なコストダウンと循環型農業への活用を図る。
また、焼酎の年間製造量100キロリットルの販売に向けて、地元出身者への販売、都市圏への販売促進を図るため、商品デザイン並びに会社イメージといった総合的なコンセプトを構築しそれに基づいたPRを行うことで販売促進を図る。

連携事業についてのこれまでの取組

五島灘酒造株式会社は、国の規制緩和により、平成20年2月に新規酒造免許を取得した酒造会社であり、平成20年10月に島内で、五島列島初の焼酎「五島灘」を2500本限定で発売。焼酎製造を事業として成り立たせるため、長崎県物産流通推進本部などからアドバイスを受けつつ、地元商工会及び町と連携しながら販路拡大に向けて取り組んできた。現在は契約農家が栽培したサツマイモのみを利用して焼酎製造を行っており今後も焼酎堆肥化技術を活用した循環型農業を推進していくことで、商品の付加価値を高め、五島灘酒造、サツマイモ生産者をはじめ上五島地域の活性化を目指して事業を進めている。

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

焼酎の生産には、焼酎蒸留過程で排出される懸濁廃液である焼酎粕の発生が伴う。焼酎粕の処理方法として剪定枝チップを副材料とした堆肥化技術が確立されると、芋の生産・焼酎製造・焼酎粕・堆肥の循環が生まれる。本製品は五島地域における初の焼酎であり、他の特産品と合わせたギフトの開発、地元食材を用いた料理の提案など、焼酎を核として上五島の「食」を包括的にPR・販路開拓が行える。

焼酎堆肥化技術を確立することにより、環境に配慮した会社・商品として、食の安心・安全を求める消費者に広く受け入れられることが期待できる。焼酎粕を利用した堆肥は、焼酎の原料となるサツマイモだけでなく他の農作物へも活用が可能であり、上五島地域の農業振興への効果も期待できる。五島灘酒造が製造する芋焼酎の商品コンセプトをしっかりと作り上げ、効果的なPRをすることで需要を喚起する。

地域活性化への波及効果

農業者の循環型農業への進展に止まらず、堆肥化の副資材として剪定枝チップを利用することから、林業者・建設業者にとっても廃材の有効活用が出来、環境に配慮した生産体制を確立できる。また、サツマイモの生産量が増えることで、荒廃農地の活用が推進され、町内の農業振興に役立つ。
雇用の拡大とともに、焼酎に合う地元産品をセットにして売り込みを図っていくことで、上五島産品全体のブランド力の向上、地産地消の推進など包括的な地域活性化が図られる。

代表企業等の連絡先

代表者:五島灘酒造株式会社
所在地:新上五島町有川郷1394-1
電 話:0959-42-0002
FAX:0959-42-2275
HP:http://www.gotonada.com/

採択日:第1回 平成21年6月12日
第2回 平成22年10月1日