農産物

耕作放棄地活用による「山つわぶき」の栽培促進と市場展開

耕作放棄地活用による「山つわぶき」の栽培促進と市場展開

有限会社久間山水園

長崎県南島原市

【連携体】

  • 永友昭夫/井上政行

商品紹介

事業内容

耕作放棄地活用による「山つわぶき」の栽培促進と市場展開現在長崎で出荷されている「山つわぶき」は、山野に自生するものを、農家等が収穫している。収穫形態は非計画栽培である。そのため出荷量が不安定で、納入業者のニーズである安定した納品・品質の均一性に対応出来ていない。
久間山水園は、7年前から「山つわぶき」の栽培実験に取り組み、通常は2月~6月で収穫されるものが、自社で開発改良した農地では、1月~11月まで収穫期間が延びた。また、同一農地で4日に1回収穫可能な高生産性農作物であることが実証された。この「山つわぶき」栽培を地域農業者と連携して拡大し、安定的に出荷できる体制を構築することにより、地元ブランド農作物として市場展開し、地元農家や高齢者の所得向上に寄与する。

事業実施体制

耕作放棄地活用による「山つわぶき」の栽培促進と市場展開:事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

「山つわぶき」を計画的に農業栽培している事業者は、県内には皆無であり、事業の新規性は高い。

「山つわぶき」は不安定な供給体制や品質のばらつきで量販店や大手青果卸業者のニーズに適合できていない。このため一定の品質水準を保ち、安定供給体制が可能な生産者が求められている。

自然食品や食物繊維等が豊富な低カロリー食材の市場は拡大傾向にある。また、体験型観光やグルメ志向により、その土地でその時しか食することができない食材への人気は高まっている。
このような背景から、「山つわぶき」市場の成長性は高いと判断される。

高生産性の「山つわぶき」が栽培出来ることが実証されていることから、実現可能性は高い。

地域活性化への波及効果

過疎化、少子高齢化による人口減少と、農業者の転廃業に伴う耕作放棄地が、持続可能な社会づくりの阻害要因としてクローズアップされる中で、耕作放棄地の有効活用と地元農家や高齢者の所得向上が期待され、地域経済浮揚の一助となる。

代表企業等の連絡先

代表者:有限会社久間山水園
所在地:南島原市口之津町乙3555
電 話:0957-86-4939
FAX:0957-86-4401

採択日:第1回 平成22年3月1日
第2回 平成25年6月4日