大村のブランド卵「小玉さんちの紅たまご」を活用した自家製プリンの商品開発及び販路開拓

株式会社かとりストアー

長崎県大村市

【連携体】

大村若雌有限会社

事業内容

当社は長崎県大村市で、昭和44年よりスーパーマーケット事業を行っており、住宅が集積している原口町に本店を置き、大村駅前のオフィス街の中心の「コレモおおむら」内にも「大きな新鮮村」（スーパー）を展開している。
当店は、地元の生産者と長年のつながりを持ち、地元の新鮮な生鮮を提供するとともに、顧客ニーズに合わせ全国の高品質の加工品なども店頭で取り扱っている。
平成14年より総菜事業を開始し、消費者からも一定の評価を得ることができ現在に至っている。
本事業では、大村市民からの認知度が高い商品である「小玉さんちの紅たまご」を使って、スイーツの中でも安定的なニーズを持つ「プリン」の商品開発と販路開拓を行う。
また、原料のほぼ全てを長崎県産とすることで、地産地消及び安心・安全である店も併せてPRする。

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

大村市内において、地元食材かつ生産者を特定した形での商品がないこと及び特定生産者のブランディングされた原材料を使用したスイーツはないため、原材料のほとんどを長崎県産にこだわった商品は、十分に新規性があると考える。
また、当社としてもスイーツの自社開発は初めてであり、スーパーマーケットとして顧客への提案の幅を広げることが可能である。

一般消費者が自宅用に購入するスイーツの中でプリンは人気上位であり、間食需要を満たすプリンは今後も安定した需要が見込まれる。また、最近は食の安全に対するニーズは非常に高くなってきており、原材料のたまごを大村市内産とする他、その他の材料も長崎県産にこだわっているため、食の安全・安心のニーズに強く訴求することが可能である。

通常の折込チラシやSNS等の情報発信を活用して、大村市内一円の認知度を高め、店舗での販売いわゆるBtoCではブランド力の高い原材料の使用による新規性を見込み、自社配送網を活用して介護施設・福祉施設向けいわゆるBtoBへの販売も行う。
さらに、プリンの商品力を通じて、「小玉さんちの紅たまご」の認知度向上と売り上げの拡大に寄与して相乗効果を図りたい。
またプリンを皮きりに、地元の規格外果物を有効活用したスイーツも展開し、1年以内に冷凍設備を導入することで大村産の原料に特化した商品としてシリーズ化を図り、ふるさと納税などECでの販路拡大を目指す。

これまでの社員による試作では、濃厚でリッチなプリンを製造でき、商品化への可能性を感じている。原料の玉子の特性を熟知した生産者と、玉子の商品化知識を備えた専門家の指導を仰ぐことにより、配合量や食感等を調整することで、消費者に受け入れられる味覚・風味へと仕上げていく。
また、機械備導入及びセントラルキッチン等の製造体制を整備し、量産にも対応可能である。

地域活性化への波及効果

今回のスイーツへの取り組みをきっかけに販路を拡大していきながら、今後は廃棄されがちであった規格外果物を有効活用したスイーツの開発により、連携先の「大村若雌有限会社」や地域の果物生産農家の収益向上に結び付けていく。また、その果物を原材料としたスイーツの販路拡大により、これまで知名度が低かった生産者及びその果物自体の知名度向上やブランド力の向上が見込めることで、地産地消の推進や地域の活性化につながっていく。