農産物

「生産・加工・販売」のプロとのコラボによる新たな県産品最強レシピ・商品の開発及び販路開拓

長崎県養鶏農業協同組合

長崎県諫早市

【連携体】

  • 株式会社登利亭

事業内容

弊組合は設立以来、地産にこだわり県下一円の組合員生産者や直営養鶏場においてブランド鶏卵・鶏肉を生産し、ほぼ全てを県内で販売・消費している。
消費者に愛される「新たな県産品・加工品」を開発するため、各分野の専門家の知見を活用し、鶏卵・鶏肉生産体制の分析と見直しから、生産される鶏卵・鶏肉品質の安定・向上を図り、「新たな加工品に特化した、最適なブランド鶏卵・鶏肉の生産」を実現させ、当方のブランド卵・鶏肉の特長を活かした加工品およびレシピ(ミルクセーキ・鶏の角煮まん・チキン南蛮)の開発を行う。
またこれまでの販路や商品は業務向け「いわゆるBtoBの取組」が中心であったが、本事業ではBtoBからBtoCへの転換を目指すため、第一段階では、消費者への直接的なコンタクトを重視し、連携先である㈱登利亭の店舗やイベント出店を舞台に、試作品を(手渡しで)提供する形からスタートし、様々な機会を捉えて認知度の向上に努める。
第二段階では、新商品の仕様にも更に工夫を凝らし(持ち帰り・贈答用)、弊社HP上やECサイトといった新たな販路での拡販にも挑戦する。

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

「(食べる)ミルクセーキ」や「(豚肉の)角煮」は、既に長崎のソウルフードとして多くの商品が存在する。弊組合は長崎県養鶏農協という生産者団体の立場を前面に、「卵屋」「鶏屋」として、その旨味や特長を商品に造り込むことで既存品との差別化を図る。
また、地元で多くの支持者を有すると自負しておりますブランド鶏卵・鶏肉の旨味や特長は、味覚センサー等のデータから明らかになっており、商品開発の過程ではそれらの特長を確認しつつ、妥協せずに新たな「長崎1番」の味を実現する。

新型コロナ禍や物価の高騰等、変化の激しい状況の中、アイスクリームの販売は金額数量共に増加し、昨年度は過去最高を記録している。増加の要因は種々分析されているが、なかでも中長期的な気温の上昇や、外気温の上昇度合いが影響すると考えられており、アイスクリームから氷菓系に嗜好が移る事は、良く知られている。
今回、商品化を目指す『卵屋さんの絶品ミルクセーキ』は、ちょうどアイスクリームと氷菓・両方の良さを有するスイーツであり、卵の美味しさを具現化した新商品は、季節を選ばず確実に売り上げを伸ばすものと確信している。
本連携で我々が目指す取組は、一時の流行を起こすという狙いではなく、じっくりと本物の商品を仕上げると共に、本連携の目的でもある消費サイドに向き合って認知度や販路を拡大し、開発商品に相応しい「ファンの市場」を構築する。

「対面・手渡し」から始まる市場開拓だが、一定の認知度が上がった段階で、次のステップとして商品のバリエーションを広げる予定。
その方向性は2通りあり、ひとつは、商品の形状や包装を見直し持ち帰りや贈答用を検討することで、HPやECサイト等の販路へ拡大を見込むものであり、
もう一方は、例えば『卵屋と豆腐屋のコラボによる豆乳ミルクセーキ』や、現在長崎対馬地どり振興協議会で取組中の『長崎対馬地どり卵(長崎琥珀)版ミルクセーキ』など、素材・ターゲットを広げた品揃えとしての商品開発を進め、さらに市場を開拓する。

現在の状況および本取組が解決すべき課題は、決して容易なものではないが、今回共に取組むプロの専門家は、十分な知見と経験を有しており、予備的な打合せにおいて、その手がかりとなる対策の一部が既に示されている。事業実施スケジュールは、商品開発での試行錯誤の期間も加味し、1年間の取組を予定しているが、実際はそれよりも早い期間内での終了及び新たな段階への移行も可能ではないかと推察している。
専門家と連携体の㈱登利亭、そして長崎のれん会のメンバーとは既にチームと呼べるほどの意思疎通がなされており、質の高い商品を仕上げることができると考える。

地域活性化への波及効果

今回の連携により、ジャパネットグループ「Vファーレン長崎」主催試合での新たな取組が可能となる。ここでは県内外の多くの消費者と直接接する機会が得られ、その嗜好や消費動向を把握し商品化に活用する事が可能となるだけでなく、商品の原材料調達や製造・加工段階で関係の構築された多くの地域企業との連携による新たな消費トレンドの活性化が期待される。
また、県内大手ホテル・老舗からすみ店・大手ちゃんぽん店・フィナンシェメーカーなどが参加する「長崎のれん会」においても、今回共に開発する長崎県産のブランド商品群を起爆剤として、地域商業エリアでの更なる活性化が期待される。
本事業では、「対面・手渡し」からスタートし、妥協することなく新たな「長崎1番」の県産加工品を開発し世に出す事から、地域に貢献すると共に、将来的には輸出も視野に入れた継続的な事業拡大を期待している。

代表企業等の連絡先

長崎県養鶏農業協同組合
所在地:諫早市久山町2014番42
電 話:0957-46-5022
FAX:0957-46-5023
HP:http://www.cyoukei.com/

採択日:令和5年8月8日