農産物

新技術による長崎県内産フローズンフルーツデザートの開発・販路開拓事業

エスジーエス株式会社

長崎県諫早市

【連携体】

  • はじめ農園

事業内容

当社は、創業昭和63年(現組織設立平成17年)より記念品総合卸・小売販売を主業務とし、大手葬祭事業者に対して冠婚葬祭用記念品販売を35年間継続。
昨年、神戸営業所の販売ルートである大手家電メーカー従業員向けに「佐瀬の生果みかん」を販売したところ大好評であったが、その中に輸送中の傷物が出たため、神戸営業所で試しに冷凍加工したところ美味しくできたため、製品化を目指し本格的に研究を始めた。
本事業では、連携先のはじめ農園の生産する減農薬・有機栽培の柑橘類の中で、生果では販売できない加工用柑橘を有効活用し、長崎県内産にこだわったフローズンフルーツデザートの商品化を目指す。
また、近年の消費者のライフスタイルの変化に応じた商品とするため、農産物ではなく「フローズンフルーツデザート」の位置付けとし、今後大きな伸びを見せる市販用冷凍食品の分野に位置すると期待している。

事業実施体制

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

現在流通している有名ブランドの類似商品と差別化を図るため、当社独自のコーディング技術を用いて柑橘の実崩れを防ぎ旨味を引き出した美味しいフローズンフルーツデザートを開発する。
また、急速冷凍を可能にするため、全国的にも導入例の少ないブレイン凍結庫を新たに導入することで、従来の緩慢冷凍だと1回あたり30分以上かかっていた工程が、約5分に大幅短縮される。

商品化後は、当社の神戸営業所及びミニコス(自社展開店舗)、WEBでの通信販売、さらに島原・雲仙地区での旅館、県内外営業所を中心とした各種小売り店舗・外食産業様への卸販売を行う予定。
また、はじめ農園ブランドとして糖度が高いプレミア商品については、都市圏での卸販売に向けて販路開拓を目指す。

近年需要が拡大している市販用冷凍食品市場において、フローズンフルーツデザートの分野は今後需要が拡大すると見込まれる。
また、共働き世帯の増加などの消費者のライフスタイルの変化に応じて、即食ニーズが高まりを見せているだけでなく、メーカーの技術革新もあり、「おいしい」や「健康」といった付加価値型の商品も拡大するなど、冷凍食品分野は著しい成長を見せている。
さらに冷凍技術の進歩により、より洗練された冷凍食品が製造され、食品スーパーでの冷凍食品売り場の拡大や、冷凍自販機の全国展開により素晴らしい市場成長性を見せている。
当社では、本事業による柑橘類の商品を足掛かりとし、他の冷凍食品の商品開発を行うことで当社の企業成長に繋げたい。

昨年から長崎県工業技術センター内食品開発支援センターでの試作を進めており、製造時間短縮、うまみ成分を閉じ込めるコーディング、パッケージング、最終体裁等を研究実施する事で効果の高い製造プロセスを完成させる予定。
現在製造課題が見えてきた段階であるため、実現性は高いと考える。

地域活性化への波及効果

連携先のはじめ農園は南島原市南有馬町で自社ブランド「はじめ農園」を展開し、長崎有機栽培研究グループに所属し、減農薬、有機栽培での高付加価値農作物を栽培している。
本事業により「はじめ農園」の冷凍ミカンを完成させ、流通させることで南島原地区一帯の地域活性化への波及効果がうまれ、生果での販売強化に寄与する。一方糖度の高いプレミア商品を作る事で神戸営業所を中心とした販売促進活動により、長崎県の柑橘類の評価が高まり地域経済波及効果は増加していくと考える。

代表企業等の連絡先

エスジーエス株式会社
所在地:諫早市久山町1375番地1
電 話:0957-26-1057
FAX:0957-26-1059
HP:https://www.sgs-nagasaki.com/

採択日:令和5年5月31日