農産物

小串トマトでさっぱり・まろやかに食べられる長崎和牛のすね肉加工品の開発

つくも食品株式会社

長崎県東彼杵郡波佐見町

【連携体】

  • 一瀬農園

事業内容

小串トマトでさっぱり・まろやかに食べられる長崎和牛のすね肉加工品の開発小串トマトの有効成分を、他の地域特産品とコラボ(連携)することにより、相乗効果を発揮した新商品の開発を行う。長崎和牛はいまや全国ブランドの高級品であり、その知名度や市場浸透度は高いが、処理する段階で、枝肉やすねなどの端切れ部位が出ても、それは精肉店でハンバーグなどに利用している状況である。そこで、小串トマトの特性を利用し、長崎和牛の牛すねを使った肉まんという間食用のおやつから、主食用おかずのハンバーグやすき焼き、牛丼といったオリジナル特産品の開発を行う。

事業実施体制

小串トマトでさっぱり・まろやかに食べられる長崎和牛のすね肉加工品の開発

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

小串トマトの甘味性を活かして、さっぱり感とまろやかさがある牛肉加工品ができる。既に、トマト煮の加工商品として、その味覚的特徴でのまろやかさを前面に出した商品は無い。また、煮込んだ牛すねを成形して作るハンバーグ等の加工品のつなぎから、地元食材を利用したものは無い。

  1. トマト加工品に対する消費市場の動向
    ケチャップやトマトソースなどのトマト調味料、ホールトマトなどのトマト素材は着実に家庭内の食 卓に浸透しており、調味料や食材としての地位は確立している。
  2. 長崎和牛の市場への普及度合い
    行政と民間が一体となり、県内外の一般家庭や飲食店向けに普及促進を行っている。普段は高級で食することができない消費者にも長崎牛を容易に食してもらう取り組みであり、肉脂のしつこさが苦手な人へ、さっぱりした味覚で提供できる商品となっている。

つくも食品(株)の農商工連携事業による加工商品化が、小串トマト単品との連携から、長崎和牛も取り込んだものに発展している。今回を機に、さまざまな地元農水産物と複合的な連携も展開が可能となる。また、開発商品もおやつから、主食おかずまで幅広い食品ジャンルになっており、ビジネスチャンスが拡大すると共に、新たな地元特産品の展開が期待できる。今回の取り組みにより、地元生産物を積極的に利用した総合食品企業へ成長、発展して行きたい。

つくも食品(株)は専用の加工場と、惣菜加工の基本技術はあり、今回の開発での研究開発体制もできている。一瀬農園も、小串トマト栽培の自主研究も積極的であり、1次加工に関する体制も整っている。以上のように、期間内の研究開発への阻害要因は無い。

地域活性化への波及効果

小串トマトと長崎和牛という複数の地元生産物の複合型加工商品開発により、他の生産物との連携の可能性が拡大した。これは、他の農業者の市場に出荷しない生産物の更なる有効活用の着眼点を広げたものである。精肉販売店との、販売上での新たな連携もでき、土産物店での販売、スーパーでのおかず品としての販売もできる。地元の商業者との新たな連携により、商業者の売上増加が期待できる。

代表企業等の連絡先

つくも食品株式会社
所在地:東彼杵郡波佐見町志折郷1682番地
電 話:0956-85-7172
FAX:0956-85-7184
HP:http://www.tsukumofoods.co.jp/

採択日:平成27年8月10日