有限会社 木村蒲鉾
長崎県長崎市
【連携体】
- 霧氷酒造株式会社
事業内容
長崎市京泊で魚肉練り製品の製造販売を行っている。石臼で練り上げたすり身を一晩低温で熟成させ、独自の製法でプリプリの食感を生み出した蒲鉾を、全国各地の鮮魚店やスーパーマーケットに出荷している。しかし消費者の嗜好の変化や近年の原材料高騰による値上げなどが要因で、売上は年々減少し、取引先が魚市場、県外のスーパーマーケットに偏っているのが課題である。また、冷蔵販売による賞味期限の問題で、販路開拓に苦戦している現状である。
今後は付加価値の高い常温商品の開発に取り組み、新たな市場を開拓したい。
連携体の霧氷酒造は、幻の柑橘といわれる「ゆうこう」を自社栽培しており、酒造でありながら、農業に精通した会社である。
本事業では、霧氷酒造で廃棄されているゆうこうの皮を活用した、長崎産鯵100%のすり身に「ゆうこう」を練りこんだ、常温販売ができる新商品の開発に取り組む。
■事業化予定:令和8年7月
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
今回の取り組みは業界初と言っても過言ではないと考える。市内の魚肉練り製品製造業者で、常温で販売する形態の蒲鉾はなく、さらに柑橘を練りこんだ商品も存在しない。日本全国では常温で販売している蒲鉾はあるものの、白身魚をベースにしたものがほとんどで、地元の魚「鰺」を使用した常温の蒲鉾はこれまでに例がない。また長崎にしか自生しない「ゆうこう」を使用した商品でもあることから、長崎発の新たな蒲鉾としてPRする。
高たんぱく・低脂肪の魚肉練り製品は、健康食としてのニーズが高まっている。地元の魚「鰺」を使用したすり身と、地元の柑橘「ゆうこう」を掛け合わせることでの付加価値向上と、廃棄されるゆうこうの皮を活用することで、食品ロスやSDGsの取り組みとして消費者のニーズに応え、世界中に販路を拡大できると考える。
長崎を訪れる観光客は年々増加しており、常温で持ち運べる本商品は、手土産としての需要が期待できる。長崎の特産品である「鯵」と、希少な柑橘「ゆうこう」は全国的にも知名度が高く、本事業で開発する新商品は、土産物として成長性が高いと考える。「ゆうこう」に含まれる“へスぺリジン”や“ナリルチン”といった成分が生活習慣病に有効であるとされており、「ゆうこう」を練りこむことで魚の生臭さに抵抗がある欧米の方でも食べやすくなるだけでなく、健康食品として新市場への進出が可能と考える
当社では創業以来、蒲鉾にするには難しいとされているホタルジャコなどの青魚を使った商品を製造しており、取引先からは、臭みが強いカンパチのすり身を使った蒲鉾の製造を依頼され、ゆずの皮を練りこむことで魚の臭みをやわらげ爽やかな風味が残る美味しい蒲鉾の製造に成功した実績があり、技術的に実現可能である。
本事業では、霧氷酒造からゆうこうの皮の供給を受け、年間4トンほどを冷凍保管することで、安定した供給が可能である。大手食料品店やディスカウントストアからも『長崎らしい常温商品があれば売りたい』という要望を受けている。
地域活性化への波及効果
本事業をきっかけに、全国屈指の水産県で魚種の多さ全国1位、鯵の漁獲量全国1位を誇る長崎県の「鯵」「蒲鉾」を改めて全国にアピールすることができる。新商品の「ゆうこう」活用した「かまぼこ」を認知していただき、長崎の地域活性化に繋がると考える。
長崎市長を国王に据え、地元蒲鉾業者が一体となり需要喚起を促す活動「長崎かんぼこ王国」の活動も引き続き積極的に行っていく。
代表企業等の連絡先
有限会社 木村蒲鉾
所在地:長崎市京泊3丁目16‐19
電 話:095—860-1266
FAX:095-861-1267
HP:https://kimurakamaboko.com/
採択日:令和7年7月23日