農産物

南島原翡翠(ひすい)銀杏ブランド化による地域おこし事業

南島原翡翠(ひすい)銀杏ブランド化による地域おこし事業

株式会社セミナリヨの丘銀杏畑

長崎県南島原市

【連携体】

  • 井村信作
  • 池田政治
  • 井村泰成

商品紹介

事業内容

南島原翡翠(ひすい)銀杏ブランド化による地域おこし事業銀杏の実は収穫期が9月~11月に限定され、手作業でもぎ取り、果肉除去、天日干しの工程を経て「殻付銀杏」が完成する。さらに殻割、薄皮除去等を経て食する段階に到達するが、生のままでは品質劣化が早く、常温での保存期間は殻付銀杏で約3か月、殻剥き銀杏で約10日間程度である。品質劣化が早いという特性を有する銀杏の実であるにも関わらず、当地の銀杏農家は保存・加工施設および販売ルートを有しないため、熟した銀杏の実は大半を畑で腐らせている状況にある。このような未利用資源を「南島原翡翠(ひすい)銀杏ブランド」として商品化し、長期保存「殻剥き銀杏」としての販売や、菓子・麺等の原材料として販売することにより地域経済活性化を図る。

事業実施体制

南島原翡翠(ひすい)銀杏ブランド化による地域おこし事業

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

南島原市において銀杏農家は存在するが、9月~11月の旬に熟した銀杏を収穫し、地域内で販売もしくは自家消費する程度にとどまっており、保存可能な商品として事業展開する試みは初である。

既存市場流通の銀杏加工商品は中国産が主流である。国内産銀杏の多くは、期間限定の「殻付銀杏」として流通する傾向にあり、消費者からは「殻剥き」の手間を敬遠する声も聞かれる。「南島原翡翠(ひすい)銀杏」は喜平と久寿という品種を無農薬栽培しており、試食会では良好な評価を受けている。廉価で高付加価値の「殻剥き銀杏」商品は、市場競争力も高いと判断できる。

銀杏を素材として、島原手延べ素麺の新製品開発や新菓子づくり、飲食店のもてなしメニュー等を開発する等、地域商業者と連携してブランド化を推進することが期待できる。

本事業を通じて、真空パック「殻剥き銀杏」の成分や品質表示に対する工業試験場等公的機関の公認を得る方向で、商品の信用力アップを図りたい。商品化に当たって特別な法的制限は無いと判断できる。

地域活性化への波及効果

現在は未利用資源となっている銀杏を、加工食品として市場流通させることで、地元商工業者との連携が可能となり、当連携体の成果をモデルとして、地域農家や中小企業に活気を醸成する事が期待できる。

代表企業等の連絡先

株式会社セミナリヨの丘銀杏畑
所在地:南島原市北有馬町戊 151
電 話:0957-84-2636
FAX:0957-84-3382
HP:http://seminariyo-ginnan.com/

採択日:第1回 平成26年8月1日
第2回 平成27年12月1日
第3回 平成29年3月13日