農事組合法人 壱岐日本ミツバチ産業組合
長崎県壱岐市
【連携体】
- 赤木米穀店
事業内容
日本ミツバチ(和蜂)の蜜は量産困難であり、「幻の蜂蜜」と呼ばれている。和蜂は通常1~2年に1回の採蜜であるのに対し、壱岐の和蜂は、組合独自の技術と壱岐の恵まれた環境により、年に2~4回の採蜜ができる。世界の養蜂99%を占める洋蜂は農薬投与が必要であるが、和峰は無農薬養蜂に適している。
本事業では上記の特徴を持った「壱岐の和蜂」のブランド商品群(和蜂蜜・手搾り油・ドレッシング・タレ)の開発及び販路開拓を図る。農薬に弱い和蜂の生育には蜜源産物として無農薬の農作物が必要であり、今まで未利用であった椿・菜種等の蜜源産物を活用して、和蜂ブランド商品の開発を行う。
養蜂に際し農薬を使用すると蜂が死滅するため、島内に無農薬区域を広げる必要がある。無農薬農業を広げるために、有機無農薬玄米の商品開発を行う。また、養蜂用品は洋蜂の習性に基づいているため、和蜂に特化した独自の機械器具の開発・改良及び販路開拓を行う。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
壱岐における養蜂は森林伐採により途絶えていたが、3年前から新たに取り組んでいる。壱岐の新たな特産品とするため、農事組合法人を立ち上げ、技術開発・統一ブランド化・生産管理を行っている。
世界的に蜂蜜が激減、全国的にも交配用蜜蜂が不足している中、蜂群が健全に増加している壱岐の例は珍しい。自然食への需要が高まっている中、無農薬の自然養蜂による蜂蜜の需要が見込まれる。
「壱岐の和蜂」ブランド化へ向け、非加熱・無添加・無精製・糖度など基準を設け、品質向上を図っている。また、養蜂技術の改良により他産地に比べ採蜜量が多く作業効率も高い。
蜂専門家久志冨士男氏の指導を受け、品質の高い蜂蜜の生産技術はすでに確立されている。増産に向けブランド化が課題である。
地域活性化への波及効果
耕作放棄地に蜜源産物(菜種等)を植えることにより、有効活用を図ることができる。受粉蜂供給と野生蜂の増加により自然受粉率が向上する。
代表企業等の連絡先
代表者:農事組合法人壱岐日本ミツバチ産業組合
所在地:壱岐市郷ノ浦町新田触366
電 話:0920-46-0509
FAX:0920-46-0509
採択日:平成22年3月1日