株式会社Madder Red(マダーレッド)
長崎県諫早市
【連携体】
- 宮下農園
- 居酒屋 男女群島
事業内容
当社は、主に農産物の加工・販売及び海外への輸出を行っている。
当社理念として県内農家の付加価値向上を掲げており、県内の農産物に付加価値をのせて販売できるよう取組んでいる。連携体である宮下農園は、主に米及びトマトの栽培を行っているが、ミニトマトの約40%に割れが発生している。割れは生じているが、糖度が高く旨味もあり、加工品としての活用に好適であることから、本事業でミニトマトで醸造したお酒の製造に踏み出すこととなった。また、地元の居酒屋男女群島と連携することで、商品開発及びマーケットへの商品展開等のアンケート調査・テストマーケティングを行い、売れる商品づくりを目指す。試作品を国内展示会等で市場調査を行い、商品開発に反映させる。また、リーフレット、ポスターなどの広告媒体も作成予定である。商品開発後の販路開拓先は、既存取引で関係のある以下の販路を考えている。
(1)九州の道の駅各店
(2)諫早市役所ふるさと納税
(3)諫早市内を中心とする居酒屋及び飲食店
(4)廃棄するミニトマトを有効活用する、環境負荷が低い商品として、SDGsを意識したショップなど消費者への訴求。また、将来的には輸出のライセンスを取得し、独自のルートで海外に直接販売を行いたい。
(5)輸出(シンガポール・タイ・カンボジア・アメリカ・カナダ・EUなど)
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
大玉のトマトを用いたリキュールやトマトにぶどうジュースを混ぜる例は存在するが、当社のように、純粋にミニトマトだけを発酵させて作るワイン酵母仕込みのミニトマトのお酒は稀であり、ワイン酵母仕込みのミニトマトのお酒を海外に輸出する事例も新規性がある取組みであると考える。
本事業で開発する商品は、廃棄されていた割れたミニトマトを原料として使用する環境負荷が低い商品として、SDGsの概念にも合致する取組みであるといえる。この点からSDGsを意識、環境に配慮する消費者にも訴求したい。
本事業の目的でもある、農業者との連携で農家の付加価値を向上させるという点においては、最終生産物となるワイン酵母仕込みのミニトマトのお酒の販路を確保することで、原材料となるミニトマトの付加価値向上も今後見込まれる。
長崎県産のミニトマト、果物及び野菜類も段階を踏んでリキュール等に加工することで、販路拡大に努めると同時に、県内農家の所得増加が見込まれる。
本事業については、以下のような条件がそろっている。
①取組み内容が確立している
②製造委託先は30年の製造実績がある
③すでに海外に販路がある
④市場調査及び分析のプロの会社との繋がりがある
⑤当社の実績からメディア関係の繋がりがあるため、情報発信が容易である
これらの条件を考えると、商品開発からその後の販路開拓まで一気通貫した取組みが可能であり、実現可能性は高いと考えている。
地域活性化への波及効果
①ミニトマト生産者の所得拡大
連携体宮下農園を含め森山町には約30件のミニトマト栽培農家がある。まずは宮下農園の規格外品で商品化を実現し、その後は、地域農家の規格外割れミニトマトも原材料にミニトマト醸造ワインを生産していく計画である。地域農家の規格外野菜の廃棄ゼロを目指すことで、農家の生産ロスをなくし、農業所得が上がる事を目指している。
②地域の雇用創出
製造行程で、割れたミニトマトはデリケートな素材であるため、手作業による収穫が必要であり、ラベル貼りや梱包作業でも雇用の創出を行う。
③森山地域の豊かな自然の観光資源としての活用
森山地域は本事業商品名にも冠している「鶴」が飛来する自然豊かな地域である。
農業と鶴が共存共栄する場所は、日本国内でも数少ない。
本事業を実施することで、森山地域の自然と野生生物が観光資源となることを目指す。
代表企業等の連絡先
株式会社Madder Red(マダーレッド)
所在地:諫早市森山町本村2508番地
電 話:0957-51-4768
FAX:0957-35-2388
H P:http://madderredcoltd
採択日:令和4年5月27日