有限会社 酒の一斗
長崎県松浦市
【連携体】
- 有限会社 白石水産
事業内容
当社は長崎県の松浦市に昭和3年に開業した酒類卸売業・小売業で、平成7年に法人成りと事業承継し、酒類の販売を行っている。事業承継後は、拠点を佐世保市吉井町に設け、長崎県北の酒類流通の拠点として事業を拡大してきた。
現在では、外商事業、ネットショップの他、実店舗を8店舗経営する傍ら、外部環境の変化に対応し、地域の少子高齢化や人口減少といった社会課題に対応するため、関連会社を立ち上げ、介護事業も展開している。
商品は創業以来「酒」販売がメインとなっているが、季節品・贈答品ニーズの高まりにより、近年「酒」+「地域産品」のペアリング販売を強化している。この取り組みは、単なる商品販売にとどまらず、長崎県の食文化と酒文化を融合させた新たな価値提案として顧客からの支持を得ている。
また、長崎県らしさを訴求するために特に魚加工品取り扱いにも注力しており、仕入れ商品だけではなく、自社での加工品開発も行っている。
事業実施体制
新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力
①「未利用魚の価値創造による水産資源の有効活用」
これまで廃棄されていた未利用魚に新たな価値を付加し、持続可能な水産業のモデルケースとなる取り組みである。
②「常温加工技術の導入による新たな流通モデルの構築」
水産業が盛んな長崎県において、従来の生鮮食品と冷蔵冷凍の商品だけでは、県外販路への流通コストが高くなるため、県内販路がメインとなっていた。今回常温加工商品へのチャレンジは県内で水産物を取り扱う事業者の新たな希望となる取り組みである。
コロナ禍以降、「おうち時間の充実」という消費者ニーズが高まり、家庭で手軽に質の高い食体験を楽しめるレトルト食品のプレミアム化が進んでいる。開発する常温加工品は、この「高品質レトルト」市場を狙った商品となり、年間10%以上の成長が見込まれる。また、魚消費量全体は若者を中心として魚離れが起きているものの、健康志向の高まりにより、栄養価の高い選択肢として、魚自体をもっと接種したいと考えている層は一定数存在する。魚離れの要因の1つとして、調理が面倒であることが挙げられるが、今回開発する商品は、この課題を解決し、消費者へ届けることが出来る。
商品開発後は佐世保にある自社角打ち店舗をはじめ、既存販路への提案から行っていくため一定数の売上確保が見込める。また、今まで冷凍/冷蔵流通と常温流通での販売は温度帯が異なるため提案が難しかったが、常温同士の組み合わせにより、都市圏のこだわりがあるスーパーやバイヤーにも提案できるため、九州外にも販路拡大が可能である。
付加価値の高い商品開発により、従来の冷凍・冷蔵商品と比較して約1.5倍の利益率を確保することで、両社の収益改善にも貢献する。 特に白石水産にとっては、未利用魚の活用による新たな収益源の創出というだけでなく、水産業の多角化モデルとしての意義がある。
弊社は常に時代のニーズを捉えて事業転換を行なってきた。現在は「酒と魚のマリアージュ」を掲げて酒とペアリング販売を行うための、地域産品の開拓と開発を推進しており、以下の5つの観点から実現可能と考える。
1.過去3年間で10種類以上の商品開発を行った実績
2.連携体による原材料調達の安定性
3.弊社レシピ開発担当者をはじめとした技術的実現性
4.AI活用による開発コストの削減や効率的な商品開発等の実現性
5.これまでの蓄積されたノウハウやコネクションによる販路開拓の実現性
地域活性化への波及効果
本事業は単なる商品開発にとどまらず、地域全体への波及効果が期待できる。
1.地域資源の有効活用:これまで価値がつかなかった未利用魚を活用することで、連携先の白石水産の収益増加にもつながる。
2.地域ブランド力の向上:本事業で開発する商品は「長崎県産酒」と「長崎県産魚」という地域資源を組み合わせたものであり、地域ブランドの価値向上に貢献する。
3.業界への波及効果:本事業の成功モデルは、同様の課題を抱える他の水産事業者や食品加工事業者にとっての参考事例となり、地域全体の産業高度化に貢献する。
代表企業等の連絡先
有限会社 酒の一斗
所在地:長崎県松浦市星鹿町岳崎免2444
電 話:0956-64-4749
FAX:0956-64-4748
HP:https://sakenoitto.com/
採択日:令和7年5月23日