農産物

経産牛に価値観を与える『壱岐牛熟成肉』

壱岐牛熟成カレー

壱岐牧場

長崎県壱岐市

【連携体】

  • 有限会社さいとうファーム

商品紹介

事業内容

壱岐は肉牛生産団地の指定を受けている。子牛を産み終えた牛を経産牛と言い、大量生産のソーセージ等の原材料に使われている。価値が低いこの経産牛の肉を、熟成肉とすることで、付加価値を高めることができる。今回の事業では、壱岐牛の経産牛の熟成肉の精肉及びその熟成肉を使ったレトルトカレー、レトルト牛丼を開発する。また、既存のカレーや牛丼と差別化するために、壱岐牛を手間暇かけて熟成した熟成肉を使う。レトルト化する事により、常温でも販売でき、お土産やその他の販売が多様化する。レストランのメニューに加えることもでき、「見てきて食べて買って帰る」観光型の地産地消につながる。
販路開拓は、スマートフォンによる購買促進を専門家の指導を受け、観光客、来島客、ふるさと納税に対してネット活用をして、販路開拓を行う。同時に求め易い価格設定のため、島民への試食会を行い宣伝に努める。

事業実施体制

経産牛に価値観を与える『壱岐牛熟成肉』

新商品又は新役務の内容とその市場性・競争力

熟成肉は今までの肉と違った新しい商品であり、新規性がある。熟成には40日以上かかると言われており、腐敗が隣り合わせにあるが、適切な管理により熟成肉となる。熟成肉には赤身肉が最適とされており、今まで食肉としては価値観が無かった地元経産牛を活用できる。

当地牛は高価であるが、熟成肉はそれと同等の価値があり、リーズナブルなギフトやお土産にも適している。レトルト化することで、常温で長期保存が可能となる。壱岐牛を活用した商品は、ふるさと納税の返礼品としても人気で、今回開発する商品は、ふるさと納税の顧客へも訴求できる。壱岐牛の熟成肉は、業務用商品としても市場が開ける。また、一般家庭でも手が届く価格の商品であり、家庭向きの市場も開ける。

ご当地牛の熟成肉は、島内においては、誇りある商品である。これからの壱岐は常に無限大の交流人口をターゲットにした取組をする事で、地方創生を成し遂げられ、地域としての成長につながる。
肉牛生産農家の減少への対策として、経産牛の価値を上げる取組みは、生産農家の成長につながる。

弊社は壱岐牛加工品を商品化した実績がある。製造設備についてはすでに導入済みである。カレー、牛丼などのレトルトについては、弊社には設備がない為、委託となる。原材料は、現在壱岐には約8,200頭の牛が飼われており、経産牛の予備軍はそれと同じ頭数である。専門家によるコンテンツマーケティングを実施し、IT利用とアナグロ的なパンフレットを兼用した戦略を用いる。

地域活性化への波及効果

連携者であるさいとうファームに関して、経産牛が高値で売れることは、意欲有る事業展開につながる。壱岐は生産団地指定を受けながらも生産農家が減少している。その悩みを共有できるよう、生産農家であるさいとうファームを支援する。
地域の活性化は、観光と連携する事が重要であると考え、今回の事業もそのコンセプトの一部として取組む。壱岐牛熟成肉の普及は、弊社だけでなく壱岐の知名度向上につながり、生産農家の減少の抑制を目指す。観光と連携する事で、あらゆる産業に連携させる。そのモデルを示し、壱岐の地方創生につなげていく。

代表企業等の連絡先

壱岐牧場
所在地:壱岐市石田町筒城仲触 1786
電 話:0920-44-5818
FAX:0920-44-5686
HP:http://ikiboku.jp

採択日:平成30年1月25日